伍拾壱.任務 ページ6
「何か約束でもしていましたか?」
笑顔で私の頭に顎を置いて問掛ける蟲柱。
何を考えているのか分からないから少し怖い。
絡まってきた腕を外そうにもがっしりとガードされている為に外れそうにもない。
義勇に助けを求めるように視線をやると、それよりも早く腕を引っ張られ私の体は義勇の腕の中に収まっていた。
義勇は何も言わずに引っ張られたことにより外れたフードを直してくれている。
傍から見れば兄妹同然だろう。
私の方が遥かに歳上だけれど。
「仲がいいのは良いことですが
きちんとあのことは伝えましたか?」
なんの事だと義勇を見上げる。
しまったとでも言いたげな顔をして、義勇は視線を逸らした。
「私から伝えます
A
貴方は冨岡さんと別行動です」
蟲柱の言葉を理解するのに時間がかかった。
別行動?
義勇と?
「どうして...」
「この合同任務 少し厄介でして
鬼殺隊でないAを連れていくのは危険だとお館様からの命令です」
今までこんなことは無かったはず。
怪我をした時に私がいなければ...
危険なら尚更だ。
「ッ私は...たとえお館様の命令であろうと義勇から離れるわけには」
「A」
ぽんっと背中を叩かれる。
何故義勇はそれに対して何も言わなかったのか。
今まで一度も離れたことはないのに。
不満をぶつけようと義勇の方に視線をやると、眉間を指で押された。
1294人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とく(プロフ) - とても面白いです!続き待ってます! (7月20日 19時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - とても感動しました。続きお願いします! (2020年3月21日 22時) (レス) id: 267821d46f (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - 続き楽しみにしてます!応援してます!! (2019年9月6日 20時) (レス) id: 9e76d01d1a (このIDを非表示/違反報告)
笑陽(プロフ) - 続きが気になります!! 更新待ってます!!!!!!!!!!!!! (2019年8月11日 1時) (レス) id: f0261dc739 (このIDを非表示/違反報告)
純(仮) - 続き凄い気になります (2019年7月24日 17時) (レス) id: b6bc3c9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:捺稀 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年5月15日 0時