君とわたしの生まれた街 ページ12
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｢日本に帰ろうと思ってる｣
結弦が帰って来るのを待って食べはじめた、すこしだけ遅めの夕食の時間、結弦が急にそう言った。
え？と聞き返せば、向かい側に座る結弦はほんとうに嬉しそうに笑っていて。どうしたのともう一度聞いてみれば、とっておきの秘密を教えてくれる子どものように｢あのね、休みが取れた！｣と言って笑った。
結弦には、休みの日なんてほとんどない。毎日毎日練習を重ねているから、一日だってフリーな日はない。リンクが調整で休みになってしまった日とか、そういう日じゃないと結弦は休めない。
｢日本？帰るの？｣
もう、こっちでの生活にもだいぶ慣れてきた。でもときどき、日本食が食べたいときがある。そんなときは、できる限りカナダのスーパーで食材を揃えて作るようにしている。
｢うん、帰ろうと思ってる、Aも行くよね？｣
わたしは帰っても親しかいないし、なによりも結弦の妻として日本に帰るのは初めてのことだから、いろいろと取材を受けたりするのは目に見えていて、正直ちょっとめんどくさい。
そうおもったのがわたしの顔にでていたのか、結弦が少し呆れたように笑っているのが見えた。
｢取材とかは、俺が全部受けるから｣
守るから安心して、と頬にキスをされて、断れなくなる。結弦はずるいなあとおもいながら笑って頷く。その瞬間、結弦がこころから嬉しそうな顔をしてくれた。
｢明後日には出ようよ。俺、明日まで練習あるけど帰って来て準備するから、Aも準備しておいて？｣
遠足にいく前の子どもみたいにワクワクした様子でそう言う結弦が、かわいくて。昔からこの人はわたしと出かけるのを楽しみにしてくれていたなあと、昔のことを思い出してうれしくなった。
うん、と頷くと、ほんとうに嬉しそうにわたしの唇にキスを落とす。
｢一緒に帰ろ！｣
結弦の手を握れば、わたしはどこにだっていけるような気がする。
｢さ、お風呂お風呂｣
結弦がお風呂に行ってしまったので食器を片付け始めると、なんだか急に楽しみになって来た。
日本に帰ることも楽しみだけれど、もちろん、結弦との旅行が一番たのしみなのだろう。自分のことだけれど改めて結弦に惚れているなあとおもい、笑いがこぼれた。
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るみな(プロフ) - みのりちゃん！みのりちゃんってTwitterの垢消した？ (2014年9月19日 20時) (
レス) id: 02d437f7a8 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - 愛さん» 遅れてしまいました、すいません。こんな感じでよろしかったでしょうか。よろしければまたリクエストよろしくお願いいたします！ (2014年8月21日 15時) (レス) id: d5267a70cb (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - yuriさん» お家のお話ですね、遅くなって申し訳ありません、がんばって書いてみますので少々お待ちください。 (2014年8月19日 16時) (レス) id: d5267a70cb (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 日本選手との絡み！リクエスト答えてくださってありがとうございます！もうドキドキでした笑 (2014年8月16日 8時) (レス) id: e7a06dc620 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - はなこさん» こんばんは！ありがとうございます！うれしいですー＊ 書くのとても難しかったです笑 そう言っていただけるとすごくうれしいですー！ええ、そうなんですか！？ わたし羽生さんの次に町田さんがすきなのですが、わたしの世界観で勝手に町田さんを書かせて頂きました笑 (2014年8月14日 22時) (レス) id: d5267a70cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗夜 | 作成日時：2014年7月25日 13時
