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第伍話「赤」 ページ7

「竈門炭治郎といいます
宜しくお願いします」



蝶屋敷へと連れてこられた私の目の前に深深と頭を下げる男。

赤みがかった髪と瞳。


見ているだけで腹が立った。






痛い。


心が痛い。



何故こんなにも痛むのか分からなかった。




「あの...煉獄杏寿郎さんの妹ということは聞いています」



うるさい。



「杏寿郎さんから貴方への言葉を預かってます」



嫌だ。


うるさい。



うるさいうるさいうるさい。



「聞きたくない!!」



思わず叫んでいた。


眉を下げ私を見る彼に背中を向け、用意された部屋へと向かった。





杏寿郎を兄と呼んだことは一度もなかった。

槇寿郎さんのことも父と呼んだことはない。


分かっていたからだ。



身の程を弁えなければ辛い思いをするだけ。


だから杏寿郎の言葉を聞く度に心が痛かった。




「Aは俺の妹だ!
誰がなんと言おうとも煉獄家の人間だ!!」




幼き頃、虐められていた私を庇い何度も口癖のように言っていた。

苦しかった。


息ができない程に。




だから、誰にも虐められ無いようになる為に鍛錬に励んだ。



血反吐も吐いた。



何度も挫けそうになった。



鬼も数え切れない程斬った。


鬼殺隊になる為に努力した。



杏寿郎に、護られないようになる為に。

 

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エリ(プロフ) - 面白かったんですけど、最後どうなったのか分かんないです。煉獄さんの妹の夢主はやっぱり死んでしまったんですか?どうして鬼になってしまったのかも分かりません。長文失礼しました。 (2019年7月17日 19時) (レス) id: 5baed310b5 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 喩え貴方を喰ろうともの女の子と思われます (2019年6月1日 18時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - ゆゆ湯さんへ 多分この小説は捺稀さんの別の小説の主人公の女の子が最後に出ているかと思われます。 (2019年6月1日 17時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - んんん!?私の理解力がないだけかもしれないですけど、最後の方で、夢主がフードを被った夢主と同じ名前の子に殺されましたけど、どうゆうことですか?? (2019年5月26日 20時) (レス) id: 8c0a43e225 (このIDを非表示/違反報告)
捺稀(プロフ) - 紅さん» 此方の作品も読んでくださったのですねありがとうございます。紅さんのコメントを見て私はいつも嬉しく本当に助けられています。このお話を読んで頂けて、挙句煉獄さんのことも好きになって頂けて、本当に本当に嬉しいです。最後まで目を通して頂きありがとうございます (2019年5月7日 23時) (レス) id: 49f76c2279 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:捺稀 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年4月19日 21時

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