第肆拾弐話「爆音」 ページ44
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爆音と共に目の前が土煙で見えなくなる。
どうなったのか分からなかった。
石の破片が私の額に飛んでくる。
痛かったけれど、血が流れてきたがそれはすぐ止まった。
あぁ、
自分は鬼になったのかと改めて確信した。
やっと、炭治郎に会えたのに。
なんでこんなことになったんだ。
なんで鬼になってしまったんだ。
怖い。
「助けて...炭治郎」
力の無くなった体が地面へと落ち、ぺたりと地に足が着く。
また涙が零れ落ちた。
土煙が舞う中、誰かが私の目の前に立ちはだかった。
「Aさん」
優しい声が上から降ってくる。
顔を上げると、そこには刀を握り締めた炭治郎が居た。
頭から血が出ている。
ここには上弦の鬼が2人。
そして、
鬼になった私も居る。
炭治郎を逃がさなければ。
そう思い、立ち上がろうとした時だった。
私の体は浮いていた。
次の瞬間には炭治郎に担がれたまま山を下っていた。
「炭治郎っ...」
「このまま山を降ります!!」
なんで...
「なんでッ...私の事なんか放っておいて炭治郎だけ逃げて!!私は鬼に...」
「うるさい!!」
私を担いで下っているから余計に負担を掛けているはず。
けれど彼はいつも以上の速さで動いていた。
こんな炭治郎、見たことない。
どうして...
「貴方を助ける!!
それ以外に今の俺がすべき事はない!!」
また、だ。
この人はどうしてこんなにも優しいの。
「どうして...」
どうしてかなんて分からなかった。
けれど私は、必死で彼にしがみついていた。
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エリ(プロフ) - 面白かったんですけど、最後どうなったのか分かんないです。煉獄さんの妹の夢主はやっぱり死んでしまったんですか?どうして鬼になってしまったのかも分かりません。長文失礼しました。 (2019年7月17日 19時) (レス) id: 5baed310b5 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 喩え貴方を喰ろうともの女の子と思われます (2019年6月1日 18時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - ゆゆ湯さんへ 多分この小説は捺稀さんの別の小説の主人公の女の子が最後に出ているかと思われます。 (2019年6月1日 17時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - んんん!?私の理解力がないだけかもしれないですけど、最後の方で、夢主がフードを被った夢主と同じ名前の子に殺されましたけど、どうゆうことですか?? (2019年5月26日 20時) (レス) id: 8c0a43e225 (このIDを非表示/違反報告)
捺稀(プロフ) - 紅さん» 此方の作品も読んでくださったのですねありがとうございます。紅さんのコメントを見て私はいつも嬉しく本当に助けられています。このお話を読んで頂けて、挙句煉獄さんのことも好きになって頂けて、本当に本当に嬉しいです。最後まで目を通して頂きありがとうございます (2019年5月7日 23時) (レス) id: 49f76c2279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:捺稀 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年4月19日 21時