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第拾玖話「本音」 ページ21

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私は杏寿郎の何を見ていたのだろう。


見捨てられてなどいなかった。



私がただ逃げていただけ。




最初は追いかけていた。



けれど追い越してしまったその背中を



今度は逃げるように自分から背を向けた。





「ごめんなさい...私が今から言うことを許してください」





心の奥底に閉まっていたものが溢れ出す。


涙を必死で我慢してもそれは止まらなかった。





「その場に居たのなら護って欲しかった...





助けて欲しかった







死なせて欲しくなかった












手足を失っても





たとえ目が見えなくなっても












生きてて欲しかったッ...」




竈門炭治郎も涙を流していた。


分かってる。

彼は悪くない。


誰も悪くない。



杏寿郎が鬼に負けた。




ただそれだけ。


本当にただそれだけだったんだ。

第弐拾話「場所」→←第拾捌話「涙」



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エリ(プロフ) - 面白かったんですけど、最後どうなったのか分かんないです。煉獄さんの妹の夢主はやっぱり死んでしまったんですか?どうして鬼になってしまったのかも分かりません。長文失礼しました。 (2019年7月17日 19時) (レス) id: 5baed310b5 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 喩え貴方を喰ろうともの女の子と思われます (2019年6月1日 18時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - ゆゆ湯さんへ 多分この小説は捺稀さんの別の小説の主人公の女の子が最後に出ているかと思われます。 (2019年6月1日 17時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - んんん!?私の理解力がないだけかもしれないですけど、最後の方で、夢主がフードを被った夢主と同じ名前の子に殺されましたけど、どうゆうことですか?? (2019年5月26日 20時) (レス) id: 8c0a43e225 (このIDを非表示/違反報告)
捺稀(プロフ) - 紅さん» 此方の作品も読んでくださったのですねありがとうございます。紅さんのコメントを見て私はいつも嬉しく本当に助けられています。このお話を読んで頂けて、挙句煉獄さんのことも好きになって頂けて、本当に本当に嬉しいです。最後まで目を通して頂きありがとうございます (2019年5月7日 23時) (レス) id: 49f76c2279 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:捺稀 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年4月19日 21時

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