【死柄木弔】俺の家族 (ページ49)

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弔との電話を切り、体操着に着替えた。

ｵｰﾙﾌｫｰﾜﾝ『…A、分かっていると思うが
キミは “ 回復系の個性 ” という事で雄英に通っている。

もう1つの個性を出さずにやると言うなら、頑張りなさい。』

もう1つは絶対に晒す訳にはいかない。

晒す気なんてある訳ないけど、
『つい出てしまった』じゃ収まる訳が無い…。
それに、この学校生活ももうおしまいになってしまう。

それだけは嫌だ。
自分が満足出来るまで頑張らないと。

ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄﾏｲｸ『さぁぁぁぁぁ来たぜぇｯ!!!!!!
“ 回復系の個性 ” の学生が入学したその年にしか行われないと言われる、伝説の試合ｯ!!!!その名もぉ…ｯ!!?

“ 特別試合 ” だァァァァァァァァｯ!!!!!!』

学生(((まんまかよｯ!!)))

テンションが高すぎるプレゼントマイクの声が
観客席のプロヒーロー達に興奮を与える。

一方、生徒達はザワついていた。

｢そんな試合があったのか…？｣

｢誰が回復の個性を持ってんだよ。｣

｢伝説かぁ…。確かに、今まで見た事ないもんなぁ。｣

会場内がザワつく中、私は必死に緊張を解した。

ｾﾒﾝﾄｽ｢…こんな感じでしょうね。｣

セメントス先生の個性で作り上げられたリング。
壁は無し、リングの外に出たら負けなんだろう。

ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄﾏｲｸ『サンキュー、セメントスｯ!!
じゃあ登場してもらうぜぇえｯ!!?

苗字無しなのはどんな裏が隠されてるんだァｯ!!?
でも、どんな試合を見せてくれるのか俺超楽しみぃい…ｯ!!!!

回復の個性を持つ少女ｯヒーロー科、Aｯ!!!!!!』

リングの上に上がると同時に、
観客席のプロヒーローや生徒達が期待の声を上げていた。

ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄﾏｲｸ『じゃあルールを説明するぜぇｯ!!?

ルールは超～簡単ｯ!!
怪我人をどう治し、どう対処するかだァァァｯ!!!!
怪我人は全員で4人ｯ!!!キャパも考えてやれよｯ!?

早速、スタァァァァァァァトォォォｯ!!!!』

ざっくりな説明は聞いた。
そのルールに従って動いて、この試合をクリアするまでｯ!!

リング上に居る怪我人役の方へ一直線で駆け寄った。

A｢大丈夫ですかｯ!?｣

声掛けと共に状況判断。

1人目の若い女性はかすり傷程度の軽傷。
2人目の中年男性は左足を骨折。
3人目の子供の男の子は頭から出血。
4人目の高齢女性は意識不明。

さて、どう出ようか。

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