【死柄木弔】俺の家族 (ページ48)

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◆ 死柄木side ページ48

先生と一緒に雄英の中継を見ていた。

騎馬戦はNo.2のプロヒーローの息子が優勝した。

確か、Aの話だと昼を挟んで “ レクリエーション ” の時にやるとかどうとか…。

ｵｰﾙﾌｫｰﾜﾝ｢…ほぅ、あの子がソロ応援か…。
黒霧、録画はしてあるかな？｣

黒霧｢はい、勿論です。｣

元々は何の力もないクソガキなのに、
俺達がこんなに執着していると考えたら、俺達も丸くなったもんだ…。

Prrrr … Prrrr …

突然鳴りだす俺の携帯。
誰からかと思ったら、俺の大好きなAからだった。

A『……弔…？』

死柄木｢…あぁ。見たよ、Aの応援…。｣

少しからかうだけで恥ずかしがるA。

本当に愛おしくて仕方ない…。
俺だけしか見れないところに閉じ込めたい程に。

からかっていると
Aがらしくもなく緊張している事に気付いた。

死柄木｢……緊張してるのかよ、らしくないな…。｣

話を聞くと、『個人的には頑張りたいが、もし俺たちに危険が迫ってしまう事になったら、、と考えてしまう』という事だった。

だから、『お前が頑張りたいなら頑張れ。』

そう言うと、Aはスッキリしたような声だった。

ｵｰﾙﾌｫｰﾜﾝ｢…A、分かっていると思うが
キミは『回復系の個性』という事で雄英に通っている。

もう1つの個性を出さずにやると言うなら、頑張りなさい。｣

黒霧｢私たちも、影ながら応援していますよ。｣

それぞれの応援を受けると、Aは電話越しに泣き始めた。

A『……あたし、…ママ達と出会えて……本当に幸せだよ…。
……ありがとう……。』

そう言うと、Aは電話を切った。

ｵｰﾙﾌｫｰﾜﾝ｢……あの子もあの子なりに考え、
そして僕達を守ろうとしている…。

……僕らも、守られてばかりではいけないな…。｣

『そう思うだろう？』と、俺たちに投げかけ、
改めてAへの思いが強まった気がした。

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