【死柄木弔】俺の家族 (ページ47)

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ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄﾏｲｸ｢…あ～、えっと…じゃあ気を取り直してぇｯ!!!!
皆楽しく競えよレクリエーション！
それが終われば最終種目
進出4チーム、総勢16名からなるトーナメント形式!!

1対1のガチバトルだァｯ!!!!｣

その “ レクリエーション ” で、
私の “ 特別試合 ” も含まれているはず。

どうやるのかは知らされていないけど、
高確率で『怪我した一般人の救出劇』は有り得る。

自分を落ち着かせなきゃ…。

対戦相手をくじ引きで決める時
尾白くんとB組の子は、それぞれの意思で辞退すると言い、
代わりにB組の鉄哲くんと塩崎さんが戦うことに決まった。

そして、ついに始まった “ レクリエーション ” 。

1度チアガールの衣装から体操服に着替え、
緊張解しに弔に電話を掛けた。

A｢……弔…？｣

死柄木『…あぁ。…見たよ、Aの応援…。』

やっぱり見ていたか…。

多分、弔だけじゃなくて黒霧もママも見たんだろうな…。

死柄木『…凄く可愛かった…。』

A｢…言わないでよ、恥ずかしい…///｣

ごめんごめん、と
反省の色も見せる気の無さそうな口振りで謝罪する弔。

…でも今は、何故かそれが1番心地良かった。

死柄木『……緊張してるのかよ、らしくないな…。』

弔の優しい声が携帯を通して伝わってきた。

A｢……だって…。
……ここで変に目立ったら…、
今後弔達の計画に支障が出るかもしれないんだよ…？

確かに精一杯頑張ってみたいけど…、
でも、もしかして後で足引っ張っちゃうかもだし…。｣

『緊張』と『不安』と『恐怖』…。

負の感覚が頭の中でグルグル回って、
体の隅から隅まで支配されていく感覚に溺れていった。

仕舞いには、携帯を持つ手が氷のように冷たくなって
足がガクガクと震え始めた。

“ もし、私のせいで弔達と離れる事になってしまったら… ”
そう思い始めた。

死柄木『…いいじゃないか、じゃあ頑張ろうぜ？』

A｢……え…？｣

死柄木『あのなA、俺等を何だと思ってるんだよ。
後に平和の象徴(ｵｰﾙﾏｲﾄ)を殺す “ 敵連合 ” だぜ？

それに、お前は俺らが捕まる心配をするより、
“ Aが一生懸命頑張ってる姿が見たかった ” つって、
残念がる俺らを心配して欲しいぜ。』

『やっぱり、弔は優しい人だ』と、再確認をした瞬間だった。

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