【死柄木弔】俺の家族 (ページ42)

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◆ ページ42

ミッドナイトの声が微かに聞こえる。

第1種目が終わり、2種目目に入った様だ。
というか、第2種目目は何だろう…。

ﾘｶﾊﾞﾘｰｶﾞｰﾙ｢…ちょっと出てくるよ。
アンタはどうするんだい？｣

パソコンのキーボードを叩く音が止んだかと思うと、
リカバリーガールは何処か出掛ける様子。

私も保健室から出てA組以外の子の個性を知りながら試合を見たいけど、いつ怪我をした生徒が来ても可笑しくない。

だったらここに残ってた方が良さそうかも。

A｢…いえ、私はここに残ります。
万が一、怪我をした生徒がここに来たら大変ですし。｣

ﾘｶﾊﾞﾘｰｶﾞｰﾙ｢……そうかい、分かったよ。お留守番宜しくね。｣

二言返事を返して少し携帯を開く。

テレビ中継のアプリを起動させ
今はどのような試合なのかを少し見ることにした。

何が何だかよく分からないけど、
騎馬戦で緑谷くんが1番ポイントが高いハチマキをしているらしい。

それを取れば、2種目目の優勝間違い無し。

A｢雄英の体育祭って、あんまり見た事無かったけど
いざ見てみると面白いもんだね～。ちょっと後悔。｣

よく弔が熱心に見てたけど、
全然興味無いから一緒に見ようとも思わなかったっけ。

その間は黒霧のお手伝いとかして。

……それにしても、誰も来ない保健室ってやっぱり暇だ。

こんなに暇なのなら、一緒に出ればよかった。

携帯の中で頑張る姿を映される皆。

そんな姿を見て、何故だか『羨ましい』と思ってしまった。

……喉、乾いた。

あまり水分は取れてないし、
今のうちに水分補給していた方が後で役立つかも…。

まだリカバリーガールが帰ってきてないけど、
今からジュースでも買おう。

すれ違いで帰ってきてれば説明すればいいだけだし。

自分の荷物の中から財布を取り出し、
500円玉をポケットに入れて保健室を出た。

自販機に向かっていると、
観客の声が廊下まで響いていた。

あれだけの人数が居れば、廊下も響くか。

自販機に行く途中、前から誰かが来るのが見えた。

何となく顔を上げると、
あちこちから火が出てて見るだけでも火傷しそうなヒーローが居た。

A｢……No.2プロヒーロー…“エンデヴァー”……｣

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