【死柄木弔】俺の家族 (ページ18)

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◆ ページ18

A｢ママ～ｯ!!｣

久しぶり過ぎて思わず飛び付いてしまった。

でも、これはいつもの事。

ママは両手を広げて待っててくれるし
弔はその光景を眺めるだけ。

ｵｰﾙﾌｫｰﾜﾝ｢Aに触れるのは久しぶりだねぇ…、僕はずっと頭を撫でてあげたかったよ…｣

抱き着くあたしに優しく頭を撫でながら言うママ。

この優しい手で撫でられるのが何よりも好きだ。

死柄木｢……それで…？
“ 例のモノ ” は出来てるのか…？…先生……。｣

静かに眺めていた弔が口を開いた。

ｵｰﾙﾌｫｰﾜﾝ｢…あぁ、勿論出来てるさ…。
“ 対ｵｰﾙﾏｲﾄ怪人脳無 ” がね…。｣

ママが手を2回叩くと、
奥から脳ミソが出た気持ち悪い生き物が現れた。

あたしは咄嗟にママの盾となり、
持ち歩いている小型ナイフを構えた。

その時、ママが｢警戒しなくてイイ、僕らの味方だ｣と背中をポンポンと軽く叩きながら教えてくれた。

死柄木｢…はは、流石先生…。｣

弔はまるで知っていた様に笑っていた。

若干教えてくれなかった怒りはあったが、
顔に出してまで怒る程じゃ無かった。

ｵｰﾙﾌｫｰﾜﾝ｢A、この脳無には敵意が無い事を認識してもらいなさい。
明日の襲撃には欠かせない人材だからね…。｣

うん、と一言だけ返答した。

別に素っ気無くした理由は無いけど。

死柄木｢…じゃァ、予定通りにコイツを使わせてもらう…。次の用事がある、またな…。｣

弔は黒霧を呼んでゲートを開いてもらった。

まだママと居たかったけど、
次の用事があるのなら仕方ない。

A｢またね、ママ♪
今度はゆっくり話そうね♪｣

ママに手を振ってから自分もゲートをくぐる。

やっぱり、少し名残惜しかったな…。

A｢次は何処に行くの？｣

死柄木｢…俺達は奇襲をしに行く、
だったら2､3人だけじゃ奇襲とは言い難いだろ…？
だから人材を集めて来たんだ…。｣

ニヤリと笑う弔の言葉で理解し、
あたしはポケットに入れて置いたマスクとフードを深く被った。

このマスクは、昔ママに貰った初めてのプレゼント。

黒いマスクで
柄は弧を描いた口に、ｷﾞｻﾞｷﾞｻﾞの歯が描かれている。

そのマスクを大事に付けて、
弔によって集められた雑魚共が居る場所でワープゲートを抜けた。

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