coffee cup (ページ32)

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シアワセとはページ32

「ぁあ！太陽先輩おはようございます～！」

「Aちゃん！ご飯ありがとうな！」

「いえいえ！私も丁度行きたいな～って思ってたので！」

大学の庭でばったり太陽先輩と遭遇する。朝からこんなラッキーでハッピーでいいのだろうか。
それから、他愛のない話をしながら同じ講義室に入る。

「や～ん！A！！抜け駆けするなよ～！」

……入るなり凛華様登場。嬉しいけど太陽先輩には迷惑だろうな～と思って一応謝っておく。

「ごめんなさい太陽先輩、」

「え！？全然俺は…」

優しい太陽先輩はふわっと笑いながら顔の前で手をブンブン振る。なんだか仕草が大袈裟なところも可愛いなぁなんて思った。

ーーー

「太陽先輩とご飯？良かったじゃ～ん」

「でしょでしょ！！ほんっとにどうしよう～」

凛華は頬付を付きながらあまり興味の無さそうな顔をする。言いたいことは分かってる。またどうせ佑亮くんって言うんだろうなって。

「……佑亮くんは」

「でたそれ」

「だって！！！」

「あの人は、好きでもなんでもないの！」

まぁ？確かにいい人だしイケメンだしって昨日まで思ってたけどさぁ。

数秒後には草川さんを廊下で見かけた凛華は「ちょっと行ってくる！」なんて言って講義室を抜けていった。