coffee cup (ページ29)

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「ちょっと～！！知り合いなんすか！？あのイケメン！」

「フフ、まあね？」

「えー！絶対嘘だあ」

「はぁ？馬鹿にしないでくれる～？」

チャームポイントの八重歯を見せて笑った柊生くんは散々馬鹿にしていたテンドウくんを肩を組んで「先失礼しまーすっ」と言って帰って行った。

今日は太陽先輩を2回も見れちゃって幸せだったなぁと思いながら店内をでた。

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「お疲れ様。」

「……え！？！？どうして、」

お店の前にはふわっと笑った佑亮くんが立っていた。

「また酔っ払いに絡まれるかなぁって」

「いつの話」

って笑ってみたけど、本当はちょっとドキっとした。待っててくれるなんて意外とって言うか、凄く優しいんだなぁって。

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「そう言えば太陽先輩達は？」

「先に帰ってもらった」

「へぇ、良かったの？」

「太陽の方が良かった？」

「え？」

吃驚して、佑亮くんの方を見ると目を細める。後ろの月とマッチしてなんか…とても妖艶。

「好きなんでしょ？」

「……まぁ、」

「良い奴だもんね」

「でも、」

「ん？」

「佑亮くんが待っててくれて嬉しかったよ」

私らしくないなぁなんて思いながら横の佑亮くんを見上げる。「何言ってんだよ」とか言われると思ったのに彼は耳を赤く染めて何処か険しい顔をしていた。