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「合コン?」
「いやいや出会ったのは合コンじゃなくてさ」
「それは言わなくていい!恥ずかしいから!」
「いいじゃん〜、Aが俺に見とれてて〜」
佑亮くん達は何故か私達の前に座り、相席状態。凛華も凄い嬉しそうだし断りきれなかったんだけど、
そこから佑亮くんと私の生い立ちを話すことになった。
佑亮くんは学科が違って棟も違うから今まで会うことが無かったみたいだけど、こんなイケメンなら凛華の耳にも入ってるはずなのに。なんでだろ。
そう言えば、佑亮くんは仕事をしている筈だし、太陽先輩と草川さんとは学年が違うはず。
……ん?待てよ、まだ私は佑亮くんの歳を聞いたことがない。もしかして……と思って佑亮くんに尋ねてみた。
「佑亮くんってもしかして……年上?」
「3年生だけど?」
ま、じか……今まで思い切りタメ口で話していたけどまさか年上だとは思わなかった。佑亮くんはカッコイイけどどこか子供っぽいっていうか、同い年って感じ。次の瞬間から敬語を使うと「気持ち悪いからやめて」と辛辣に言われたので気にしないでタメ口で話した方がいいかなと思った。
「あれ?佑亮くんって仕事してるって言ってなかった?」
そこで草川さんの美しさに圧倒され黙っていた凛華がいきなり口を開いた。私も気になっていたのこと。
「あー、まあ。両立ってやつ?」
なんて自慢げに眉毛をクイッとあげる。
今日の佑亮くんはいつもと雰囲気が違ってとても大人っぽく見えた。
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作者名:りの | 作成日時:2019年6月15日 18時