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今日の分の授業も終わって一息つくのに大学横のカフェに凛華と行くことにした。
大学には食堂も一応あるけど、食堂派とカフェ派で別れる。だからどっちもうちの大学生で賑わっている。商売繁盛だろうな〜。
「はい。A何にする〜?」
「んーとね、オムライスと〜、カフェオレ!」
「あんたはいつまで経っても珈琲飲めないよねぇ 笑」
コーヒーが飲めない私はこんなお洒落なカフェに来てもカフェオレか紅茶しか飲んだことがない。周りの学生は平気にコーヒーも飲めてるって言うのに。
少し情けない気分になって運ばれてきたカフェオレを飲んだ。
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時間は12時。さらに店内が賑わってきてドアの開く音と同時に「キャー」だとか「ヤバイヤバイ」なんていう女子の黄色い悲鳴が響いた。
私もその標的の的であるドアの方を見ると高身長の男の人が3人並んでいた。
「……あ!太陽先輩!!!」
その中でも一際身長が高い太陽先輩が見えて少し控えめに手を振ってみる。女子のしせんがこわそうだから。
「あ!Aちゃんやん!」
すると何があってか太陽先輩がこちら側に駆け寄ってきてくれる。
すると横には草川さんもいて、私の服を見るなり盛大に褒めてくれるのでなんだか凄く照れる。
「いいなぁ、A」
なんて横の凛華がブーブー行ってくる。私こんなイケメンと知り合いとか神か???何なんだ、この後とんでもない天罰が下るとか……
「……何これカフェオレ?」
すると聞き覚えのある声が近くで聞こえる。
声主は私のカフェオレのストローを抜いてがぶ飲みする。
「……え?」
なんだかよく分からない。何故?
すると、太陽先輩が私とその声主に不思議そうに目を向ける。
「え、二人って知り合いだったん?」
草川さんも大きな目をパチクリさせて私を見る。
こっちが聞きたいんだけど、どうして佑亮くんがここに居て、太陽先輩と草川さんと知り合いでそもそも大学生で私のカフェオレを飲んでいるのか。
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作者名:りの | 作成日時:2019年6月15日 18時