coffee cup (ページ15)

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グッドなモーニングページ15

「んーーー、」

ぎょ！？まだ確りは見えない目を何度も擦るけど目の前の壁の柄はふなっしーのまま。
……ふなっしー？？？私ってふなっしー好きだったっけ？可愛めのパステルカラーでいろんな顔のふなっしーが並んでいて思わず口元が緩んだ。一体ここは誰の家なんだ。

「何してんの」

「え！？」

体がはね起きたのは1番似合わない相手だと思っていたから。目を大きく見開くと呆れたように私を見つめる佑亮くん。トーストをかじってコーヒーを飲んでいた。

「な、なんで私ここに居るの、」

「連れて帰っただけ有難く思えよな、本当迷惑だったから」

佑亮くんの顔からして昨日はありえないほど呑んで酔いつぶれたんだろう。そして引き取り手がいない私を佑亮くんがわざわざ連れて帰ってきてくれたと。女の子の目が怖かっただろうなー。私標的の的だっただろうし。

「わざわざありがとう」

「ん。俺午後から仕事だからさ」

「今日日曜じゃないの？」

「そうだけど、」

日曜も仕事なんて大変だなぁ。しかも同い年くらいなのに大学も行かないで仕事出来るなんて。凄く尊敬……としみじみしていると、佑亮くんが「パン食べる？」と尋ねてくれるけどいつまでもお邪魔するのは申し訳ないと思い、これでお暇させて頂くことにした。

「いいの？」

「うん。本当ごめんね。ありがとう、！」

心配してくれる佑亮くんを後に、私は家を出た。