美 彩 恋 愛

#9 ページ9

今市side



俺には
最高に完璧な彼女がいる。





その上彼女はイイオンナ過ぎる。






彼女の唇に俺の唇を
初めて重ねた瞬間から
俺は完全に虜だった。







男をダメにさせるくらいの
最高の唇。






「A、愛してるよ……」




『もっと……言って………っ』






そして彼女の最高の体に
俺は全てを持ってかれたんだ。








今まで彼女は
週刊誌に撮られる度に
注目が集まり、世間を騒がせた。
最近では女子高生の憧れにも。







そんな彼女が遠くなっていく事に
初めは寂しさを感じていたけど
今は俺も忙しくさせてもらってて
良い距離感を保てるようになった。






だけど






この前の熱愛報道。






俺との交際を隠すためとは言っても

ホテルに入った事は確実だし、

Aの事だから


プロデューサーと寝たに違いない。








そう。






彼女はイイオンナ過ぎるから



それなりに



男と関係があるとは思ってる。




でもそれは仕方無い事なのかなって。









『楓ちゃん!!もっと!!最高だよ!!』





たまたま通りがかったスタジオの声に反応すると


見た事の無い女の子が撮影していた。




すると俺の横に
男性スタッフがやって来て。



ス「あの子、ド新人で、さっきまで
ガチガチだったのに
Aさんが何か話しかけた瞬間
自分から脱ぎだしたんすよ。
清純派から一気に開花しちゃって。」






Aも一緒だったんだ……




へー……







さすがAって思ったのと同時に、





撮影に夢中の



無名な彼女から目が離せなくなった。









ここから




俺の何かが歪み始めたのかもしれない。

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