美 彩 恋 愛

#8 ページ8

登坂side





撮影の合間、

ヘアセットだけやり直そうと思って

メイク室に入ると

俺の荷物に気付いてないのか

俺の椅子に座っている彼女。





本当は知ってた。



同じスタジオで撮影してる事。



隆二と岩ちゃんは知らないだろうけど。







…………可愛すぎる…








よく見ると


何もかもが完成されてて


美しい横顔。






女のスタッフ皆ため息ついてる。






そんな彼女に声を掛ける。






周りにスタッフがいるからなのか

声のトーンとかもテレビのまんまで。






だけどスタッフが出て行った瞬間、


彼女の本性が姿を現した。









「……見てたの？」







さっきまであんなにアイドルみたいな雰囲気だしてたのに。





二人っきりになった途端、
大人な彼女に変わった。




そのギャップにドキッとした俺は
後ろから彼女を抱き締めた。







男慣れしてるのは別にいいけど
何の反応もないって…。






それでも
俺を拒否らない彼女に
興味がどんどん沸いてきた。








おまけに最後は

すっげぇえろいキスしてきたし。









彼女が出て行った後、



しばらく俺は動けなかった。









臣「あっぶね………」






襲うとこだった…









今まで味わった事のない


最高のキス。









たったそれだけで




Aの存在が俺の中で大きくなったんだ……

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