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#7 ページ7

「……見てたの?」





スタッフさんたちが

空気を読んでメイク室に

登坂さんと二人っきりの空間を

作ってくれた。





だったら、

素の私が見られたって別にいいわけで。







臣「さぁ。どうだろうね。」







登坂さんは

そう言うと後ろから抱き締めてきた。







「どういうつもり…?」





臣「んー……良い女だなって。」






「意味わかんない。」






私は抱き締める登坂さんを無視して

メイク直しを始める。








ほぼほぼ初対面なのに

この人、なんなの。








隆二の相方なのに。








臣「一切の妥協も許さない、完璧主義な所。
すげぇ気に入っちゃったんだけど。」






「勝手に気に入られても困ります。」







私が振り向けば確実にキスしてくる。


この人。








そう思った私は鏡越しで私をガン見しているであろう、



彼の目を意識しながら


グロスを塗る。









臣「えろ。」







「そういう目で見てるあなたこそ。
………そろそろ離れてくれません?」







そこは素直に離れる登坂さん。









臣「今日、俺と隆二と岩ちゃんで
スタジオいんだけどさ。
挨拶していく?」







いつの間にか敬語は無くなる始末。







「公私混同しないタイプなの。
今のことは無かった事にして。
もちろん、隆二にも言わないでね。」








私は立ち上がり


そのまま目も合わせず


メイク室を出ようとした。








臣「………待って。」





腕を引っ張られ、振り向くと

登坂さんの顔が目の前にあった。








臣「………友達になって欲しい。」




「え?………ごめん、なさい。」







そう言うと


切ない顔を浮かべた登坂さんが


可哀想に見えて……









掴まれた腕を離し




そのまま両腕を首に回した。






臣「っ!」








びっくりして固まる彼に



少し背伸びをして



彼の唇を強引に奪った。








臣「………え…?」




ゆっくり唇を離し




今度は彼の目を見て言った。









「………関わらないでっていう
お願いのキス。分かったでしょ?
私は女優。あなたはアーティスト。
それに、あなたの相方の彼女。


私に友達なんてカテゴリーないの。


ごめんなさいね。」







彼の胸板を優しく撫でながらそっと離し、





私はメイク室を後にした。

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三代目fan(プロフ) - 隆二意味わからん!隆二がそのままなら臣奪ってしまえ!!ダメになるから他の女に手を出すかハァ?やわ! (2015年8月18日 0時) (レス) id: c59919130f (このIDを非表示/違反報告)
EXILE一族LOVE - 登坂くん奪っちゃえ!笑 良いところで!超気になります! 更新頑張ってください! (2015年8月10日 12時) (携帯から) (レス) id: 95448f39b5 (このIDを非表示/違反報告)
三代目fan(プロフ) - 臣奪っちゃえー(≧∇≦*) (2015年8月7日 13時) (レス) id: c59919130f (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - うまく崩れてく関係が怖すぎて気になりすぎて!! (2015年8月5日 20時) (レス) id: 612b4fe4de (このIDを非表示/違反報告)
おみママ(プロフ) - 臣くん色っぽい!ヤバいですね〜 (2015年8月5日 10時) (レス) id: 260e1eb082 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mii. | 作成日時:2015年7月25日 20時

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