美 彩 恋 愛

#6 ページ6

撮影と取材を


終わらせると




またマスコミに出待ちされてる私。







中々スタジオから出れそうにない。






「ねぇ。羽田ちゃん。
どういうつもり？」



羽「急いで車回します!!」




「それとさ。
この水、何？常温って言わなかったっけ？」




羽「すみません!!すぐに用意します！」





「ちょっと、しっかりしてよー。
私、羽田ちゃん居なきゃ生きていけないんだからー。」





羽「すみません!!」






羽田ちゃんは勢いよく


楽屋を飛び出した。







あー……肌の調子悪い……







メイクさんに直してもらおうと



メイク室に向かった。







『あ！Aさん！お疲れ様です！』





メイクさんに衣装さんが

皆私にペコペコする。






「お疲れ〜」






適当に鏡の前に座ると



一斉にそわそわするスタッフ達。






何？







すると









「そこ、俺が座ってた所なんだけど？」








鏡越しで目が合う。







最悪。









「あー…ごめんなさい。
えっと、……



「登坂広臣です。」








目つきなんか怖いんですけど。








てか、私に喋りかけて大丈夫なのかな……









臣「挨拶だけなんで気にしなくても
大丈夫だと思います。」







あ、そこも理解済み、ということで。









臣「それと……」








座ってる私の方に来て




私の後ろから鏡台に両手をつき



私の耳元に顔を寄せた。









臣「……隆二がお世話になってます。」









びっくりしてる私に



鏡越しで目を合わせ





口角を上げた彼は









かっこよく見えた。

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