美 彩 恋 愛

#35 ページ35

白の衣装を纏い

白のソファに腰掛けると


撮影が始まった。






『Aちゃん良いよ!!役に成りきって!!』





白の下着に白シャツ１枚しか着てない私。




白シャツが大きめだから

いつもの衣装よりまだ露出は控えめ。






でもどうしても視界に入ってくる


登坂さんと岩田さんの姿が



気になってしまう。








２人ともめっちゃガン見してるし。









『Aちゃん、もっと笑顔!!そう!!良いよ!!』








集中しなきゃ。









『はい!!OK!!』





私の撮影が終わり、次は


登坂さんと岩田さんと３人でのカット。








岩「Aさん、宜しくお願いします」



「こちらこそ。宜しくお願いします」



岩「あ、あの……この前…



「撮影、スムーズにいくと良いですね。」








岩田さんが言いたい事は


何となく分かる。





だからあえて話を逸らした。







そして

２人に挟まれ撮影が再開された。







初めは普通のカットだったんだけど



監督の要求がエスカレートしていくにつれ




２人との距離が近くなっていく。









2人の手が腰に回されたり

顔がすぐそこだったり。





2人のファンに恨まれそう←








『2人ともAちゃんの首に顔埋めるように!!
………そう!!それ!!』






や、ばい。






もう、ほんとに弱いんだってば……っ







『Aちゃん最高!!』






何が最高よ……っ!!




必死に声を我慢して表情に出さないように


とにかく、こらえる私。








首筋に顔を埋められると

全身がｿﾞｸｿﾞｸするような感覚になる。









唯一、それを知ってる登坂さんは


我慢する私を試すように


首筋に唇を押し当てる。








「………っ…!!」







ほんっと、なんなの。←







岩田さんもそれに気付いてるのかどうか

分からないけど


彼の唇が肩に押し当てられる。








もう、勘弁してよ……っ//









『はい!!OK!!お疲れ様でした!!』








こうして地獄の雑誌撮影が終わった。

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