美 彩 恋 愛

#29 ページ29

暖色系の照明が


部屋を染め、




白いベッドも温かみのある色に変わる。








その部屋から見た夜景は


スタジオの屋上から見た夜景とは


全然違うくて



凄く綺麗。







黒のキャミワンピを着ている私に




後ろから首筋にキスを落とす男。









臣「……可愛い。」






そう言って私のお腹の前で両手を

組む登坂さん。






背中からは

お風呂上りだからか、熱い体温を持った

彼の熱を感じる。









「明日、朝から撮影なんでしょ……？」



臣「俺は午後からだから気にしなくていいよ。」




「そう……」



臣「さっきまで敬語だったのに。笑」


「そっちの方が好き？」







臣「どっちも好き…」









そう言って


後ろから私の顎を掴んで





狼の目をした彼の視線が私の唇に向けられた。









「………私、隆二の彼女だよ…？」







こんな状況で


隆二の名前を出したら動揺するかなって


思ったけど






彼の反応は違った。









臣「………それでも、俺は好きになってる。」









逆に私が動揺した。









その隙に








彼は私の唇を奪った______

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