美 彩 恋 愛

#21 ページ21

楓side



《もうすぐ着くよ。》





そのメッセージだけで

私はドキドキした。








だって、あの、今市さん、だよ。







まさか声を掛けてくれるなんて
思ってなかったし
撮影で褒めてくれるなんて
本当に嬉しかった…//






これもAさんのおかげ。





私を変えてくれた凄い人…






感謝でしかない。









そう思ってた。








隆「……っ……楓…」





あの撮影の日から





私は今市さんと関係を持つようになって





私はその度に愛しいって感情が止まらなくなっていた。







彼の甘い声に私の脳は完全に麻痺していて

名前を呼ばれる度に

もっと、って求めて

そんな私に刺激を与え続けてくれたの。








隆「ちょっとシャワー浴びてくる。」




裸の彼の後ろ姿を見届け

余韻に浸っている時、







私を黒い感情で覆う事件が起きた。







今市さんがシャワー浴びている時、

彼の携帯が光って、





なんとなく画面を見ると




そこには






《東京着いたかな。
今日は会えて嬉しかったよ。
また連絡するね。おやすみ。》







私は目を疑った。









そのメッセージを送ってきたのは





紛れもない






Aさんだったから。









敵わない人。








だけど







それと同時に過ぎる

今市さんとのさっきまでの行為。









「………渡したくない…」









初めて私の中で







"嫉妬"という感情が芽生えた…

#22→←#20

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す