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剛典side
『空、綺麗 、、。』
新生活が始まってすぐの休日、道を歩いていたらふと聞こえてきた声 。
知らない人の単なる独り言なんて、いつもは気に掛けもせず歩き続けるものの、何故か声の主が気になって俺は振り返った 。
俺の視線の先には、少し小柄な甘栗色の髪を下ろした1人の女性 。
『、、?』
女性が俺からの視線に気付き、目が合った 。
「あ、えっと、あの、、」
『空、綺麗じゃないですか、?♡』
「え、?」
確かに綺麗だけど …
ていうか俺 、かなり見てたよな ? 笑
不審に思われるかと思ったわ 、、
なんて、どうでもいい独り言を呟いて 。
ふと顔を上げるとニコニコと笑顔で俺を見るその人。
あ 、可愛い 、。
そう思った瞬間、なんか上手く話せなくなって。
「そうですね」
なんて素っ気ない返事をして別れてしまった 。
それにしても可愛い人だったなー 、
…待てよ
連絡先聞いてない
いや、聞かない方がいい?
でもなんか気になるよな 、、
「はぁ、はぁ、はぁ、っ、」
…居ない 。
そんなに時間経ってないからそんなに遠くまで行ってないはずなんだけど…
どこだ 、どこだ … ?
「…っはぁ…、あの…!!」
やっとの思いで見つけ出して全速力で走った 。
そんな俺を君は不思議そうに見て。
『あ、さっきの人 。』
そう、さっきの人です 。可愛いなぁ 。
いやいや 、じゃなくて 、笑
『どうしたんですか、そんなに走って 笑』
そう 、それです 。笑
「あ、あの…連絡先…!!」
『え…?』
いや、うん。
そうだよな 、笑
道端で偶々会った男に急に連絡先聞かれても不審に思うだけだよな
しかも自分のことすごい見てた奴だもん 、笑
『いいですよ』
え?
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作者名:R .*・゚ | 作成日時:2018年5月14日 19時