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『綺麗だね、無一郎くん!』




町から少し離れた山には、イチョウの木が
生い茂っている。


イチョウがまるで黄色の絨毯(じゅうたん)のように
地面を(おお)っている。


感心している私をよそに、無一郎くんは切り株へ
腰掛けた。




『疲れちゃった?』




無一郎くんは、私の言葉には反応を示さず
キョロキョロと辺りを見回した。




「……この光景、見たことある。
イチョウの木と…それから……えっと、」




しばらくの沈黙が(ただ)ってから、無一郎くんはハッと
顔を上げた。




「思い出した」


『何を?』




無一郎くんは、ギュッと(こぶし)を握りしめた。




「こんなことをしている場合じゃない」


『えっ?』




そう言うと、立ち上がりスタスタと下山し始めた。
私も慌てて無一郎くんの後を追いかける。




『無一郎くん、何を思い出したの?』




無一郎くんはこちらを見向きもせず、足早に歩く。




「鬼を、倒さなきゃ」


『えっ!?』




急だな!!!
そして、なんで!?


私は頭上に大量の疑問符を浮かべた。
無一郎くんは、さらに続けた。




「なんで目覚めてすぐに思い出せなかったのか…」




それ以降、無一郎くんは口を開くことはなく
私たちは蝶屋敷へと戻った。



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モフ猫 - 無一郎に会ってみたいー。私も無一郎になら誘拐されても許せる。 (6月7日 16時) (レス) @page36 id: f4a3fdd8a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 初コメ失礼します☺️ 無一郎くんの台詞アニメで早く聴きたかったので聴いた時倒れましたw破壊力半端ないですよね!? (5月13日 22時) (レス) @page38 id: f0267deeb3 (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - わわ!!わざわざありがとうございます! (2023年5月6日 13時) (レス) @page29 id: 120242e6e5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ……無一郎くんなら、誘拐してくれても全然いいよ!?(共感者求む) (2023年5月5日 19時) (レス) @page25 id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - 私もむいをおいたい、!((これからも頑張ってください! (2023年5月5日 11時) (レス) @page28 id: 120242e6e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海の藻さん | 作成日時:2023年4月26日 23時

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