伝 え た い 。 【鬼滅の刃】

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鬼を倒した女の子は、" 甘露寺蜜璃 "ちゃんというそうだ。




『あのっ、本当にありがとうございました！』


「いいのよ、気にしないで。見捨てる訳には
いかないもの」




蜜璃ちゃんは、とても可愛らしくて眩(まぶ)しい
笑顔をこちらに向けた。




それからというもの、蜜璃ちゃんと私は行動を共にし
ついに7日目を無事に終えた。



7日後の早朝に下山した時には、20名ほどいた
志願者のうち合格者はたった2名───
蜜璃ちゃんと私のみだった。



* * *

「チュンチュンチュン！！！」


『うんうん。……なんて？』


「チュンチュンチュンチュン！！！！！」




鬼殺隊士には、本部からの通達を伝える役割を持つ
伝令係の" 鎹鴉(かすがいからす) "が宛(あて)がわれるのだが、
何故か私に宛がわれたのは人語が話せない雀(すずめ)だった。


蜜璃ちゃんは普通に鴉だったのに、なんで雀……！？
と、最初こそ思ったが今はかなりこの雀に愛着が
湧(わ)いている。


うこぎご飯が好きみたいだから、私はこの雀を
「うこぎ」と名付けた。可愛いでしょ！




『お腹すいたの？』


「チュンチュン！！」(首を左右に振る)


『どしたの？』




うこぎはパタパタと羽ばたくと「着いてきな！」とでも
言うかのように「チュンチュン」と鳴いた。


……つまり、任務のお知らせである。




『あぁ〜！！！行きたくないよお！！！』




そんな私の情けない声は、夜の闇の中へと
消えていったのだった。



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拾壱話からは続編にて連載します!!
ぜひ続編もご覧下さい！(＞_＜)♡

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