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捌 . 月が綺麗ですね ページ29





『で、町に何か用事でもあるの?』


「君の布団を買うんだよ」




無一郎くんは面倒くさそうに答えた。
布団……!!




『やったぁー!無一郎くんありがとう〜!!!
大好き〜っ!!!』


「くっつかないで」




無一郎くんは私の頬に手のひらを当てると、
ぐいっと押し返した。酷い。


ぐぅ〜っと、お腹が鳴る。…そういえばもうお昼の
時間だっけ。




『無一郎くん!家具屋に行く前に、腹ごしらえしよう!!
腹が減っては(いくさ)ができぬ、とか言うでしょ!』


「君は戦しないでしょ」




私は無一郎くんの手を無理やり引っ張って近くにあった
定食屋へと足を踏み入れた。


昼の時間なので中はお客さんで大盛況(だいせいきょう)だった。

この混雑ぶりに無一郎くんはすごく嫌そうな顔をした。




「あ!お客さん!!申し訳ないです!!!」




店員さんが、入口に突っ立っている私たちに
気が付いて駆けつけてきた。


…息も乱れているし、汗も(にじ)んでいるしこの時間は
相当 大変なんだろうな。




「もう本日の食材が足りなくて…!!今日は
閉店にしようと思っておりまして!!」


『えっ』


「あちらのお客様が、ものすごく食べるんですっ!」




「助けてください〜」と言いながら、店員さんが
指さした先には大量に積み重ねられた(から)(どんぶり)
隙間からは見覚えのあるピンク色の髪の毛が揺れ動いた。







なっつん 様»コメントありがとうございます!!
無一郎くんのこと追いかけたいし追いかけられたい…!!
応援、励みになります!!☆

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モフ猫 - 無一郎に会ってみたいー。私も無一郎になら誘拐されても許せる。 (6月7日 16時) (レス) @page36 id: f4a3fdd8a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 初コメ失礼します☺️ 無一郎くんの台詞アニメで早く聴きたかったので聴いた時倒れましたw破壊力半端ないですよね!? (5月13日 22時) (レス) @page38 id: f0267deeb3 (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - わわ!!わざわざありがとうございます! (2023年5月6日 13時) (レス) @page29 id: 120242e6e5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ……無一郎くんなら、誘拐してくれても全然いいよ!?(共感者求む) (2023年5月5日 19時) (レス) @page25 id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - 私もむいをおいたい、!((これからも頑張ってください! (2023年5月5日 11時) (レス) @page28 id: 120242e6e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海の藻さん | 作成日時:2023年4月26日 23時

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