伝 え た い 。 【鬼滅の刃】

漆 . 同棲 ページ25

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再び、無一郎くんと会ったのは あの日の再会から
1週間ほど経った日のことだった。




「ほら早く。立って」


『待って！？説明して！？！？』




いつものように、きよちゃんすみちゃんなほちゃんと
お茶菓子を堪能(たんのう)していたところに無一郎くんが
やって来て私の腕を引っ張るのだ。




「早くしてくれない？僕も暇じゃないんだから」




無一郎くんは いくら引っ張っても立たない私に
苛苛(いらいら)が隠せないようで、そのまま私を引きずるように
歩き始めた。




『さすがに言葉足らずすぎるよ！説明してよ』



ズルズルと引き摺(ずら)られながら叫ぶも、無一郎くんには
もちろん私の声は届いてません。




「Aさん〜！！」


「と、突撃〜！！！！」




オロオロしたきよちゃんすみちゃんなほちゃんが私の
足にしがみつく…も、無一郎くんの馬鹿力で4人とも
廊下を引き摺られていく。


たまたま通りかかった" 隠(かくし) "の後藤さんが、
この様子を見てギョッと目を丸くさせた。




「な、何をしていらっしゃるんですか！？時透様ｧ！？」


『後藤さん！！良いところに！！！！』


「人攫(さら)いですー！！」


「時透さんがAさんを誘拐しようと
しているんですー！！」


「助けてください、後藤さーん！！」


「(嘘だろ！？俺にどうしろって言うんだよ！？
俺、殺されちまうよ！！霞柱よりも年上なのに……)

と、とりあえず、事情があるんでしょうから、ね！
みなさんが納得するように、説明しましょう！ね！！
時透様！！あはは…」



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タイトルを「好いてくれ(零)」から「伝えたい。」へ
変更しました！！
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