私が生きる理由は___貴方です【鬼滅の刃】 (ページ9)

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驚いて首を隣に向けると額に大きな火傷の痕があり、花札風の日輪が描かれた耳飾りをした少年と目が合った。

_____泣きたくなるような優しい匂い

実弥とは違った優しい匂いがした。

『ごめんなさい、起こしちゃいました、？』

「いえ、ずっと起きていたので…」

少し赤らむ少年。

ずっと起きていた…ってことは…

『もしかして柱の方との会話全て聞いていたり、？』

「…ごめんなさい」

____しのぶちゃんと蜜璃の会話はまあ良しとして、実弥との会話も聞かれちゃったか、

『ううん、此方こそ病室なのに五月蝿くしてしまってごめんなさい。___お名前伺っても宜しいでしょうか？』

「竈門炭治郎です」

『____君が炭治郎くんか、私は巫Aです』

竈「さっきAさんの所に来ていた3人とも柱(?)の方ですよね？もしかして…Aさんも…」

『私は柱じゃ無いです、笑ただ蜜璃の継子だったりちょっと柱の皆さんと縁があって可愛がって頂けているだけ、』

竈門くんは難しい顔をした。

竈「あの…恥ずかしながらさっき柱とか継子とか色々説明をしてもらったんですが、イマイチ分からなくて…教えて頂けたりしませんか？」

なるほど、分からなかったのか。

『勿論よ』

一通り説明し終えると竈門くんはスッキリした表情を浮かべた。

竈「ありがとうございます、Aさん」

『___呼び捨てで良いよ』

竈「でも俺より階級も上で大先輩な訳ですし…」

『私は気にしていないし、私にとって鬼殺隊は___家族だから、』

顔を上げると竈門くんは悲しそうな表情を浮かべていた。

竈「__じゃあ俺の事も炭治郎って呼んで下さい！妹は禰豆子って言います、今は箱の中にいるけど…」

炭治郎の視線の先には確かに箱があった。

『炭治郎と禰豆子ちゃんね、改めて宜しくね』

炭治郎は笑顔で頷いた。

竈「あ、あと…」

「柱の白い髪の人とAは付き合ってるんですか？」

『____へ、実弥と、？』

自分の声とは思えないほど、すっとんきょんな声が出た。

竈「あんなに酷い人とAが付き合ってるなんて意外で…」

『…実弥が何か炭治郎にしたの、？』

話を聞くと、どうやら禰豆子を刺したらしい。

_____何してるんだ、あの人は

でも稀血の実弥は鬼の禰豆子に試したのかな。

鬼を恨んでいても、訳あり鬼に意味も無く乱暴するような人じゃ無いもんなぁ、

でも…

『ごめんね、炭治郎』

すると炭治郎は驚いた顔をした。