冬のニオイ ページ30
．
最近だいぶ冷えてきた。
だから二宮さんはハンドクリームを
くれたんだと思った。
．
そっと、ハニーシナモンのハンドクリームを
塗ってみた。
裕太 「 それ … 」
「 ん？あ、これ？二宮さんにもらったの。」
裕太 「 そっか。かわいいね。」
「 んね！」
．
と、たわいない話をしていた。
.
「 私 、梅酒！」
裕太 「 じゃあ、俺ウーロンハイで。」
と、少しだけと思っていたのに
．
裕太 「 A、酔ってるでしょ？」
「 酔ってないよ 〜 」
裕太 「 酔ってる。送ってくよ。」
「 いいよ 〜 1人で帰れるぅ〜」
．
外に出たらしく
少し寒い。
けど、呑みすぎたのか
身体がぽかぽかしてる。
.
「 ねぇ 〜 」
「 やっぱり 声って曲私聞いたことあるよ…」
「 どこで聞いたのか思い出せないけど。」
.
眠たくなってきた…
「 ありがとうね、裕太 … 」
.
頭痛い。
昨日呑みすぎたんだ …
裕太が確かおんぶしてくれて
送ってってくれたんだっけ？
.
和也 「 おはよう、A。」
「 おはようございます。」
和也 「 大丈夫？」
「 はい、少し呑みすぎただけです…」
．
と言って、お仕事行ってきます。
とだけ伝えて
家を出た。
.
なぜか
二宮さんと顔を合わせられなかった。
．
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作者名：Sakura . | 作成日時：2016年9月1日 13時
