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そこからは、スニョンくんとはサークルの話だとか、課題の話で持ち切りだった。
『……ん？』
突然、頬に冷たい感触。
ぽつ、ぽつ と。それはどんどん数が増えて。
あっという間に、アスファルトをどんどん水玉模様で埋めつくしていった。
「げ、雨」
『嘘でしょ、天気予報では降らないって言ってたのに…』
最悪だ、せっかくこのまま良い気分でスニョンくんとのお出かけを終われると思ったのに。
けれど、降り出した雨はそこから勢いを増して、とうとう本降りになってしまった。
生憎、来た道を振り返っても ここから見えたショッピングモールはもう小さくなっていた。
周りにコンビニやホームセンターがあるわけじゃないし、今更傘を買いに引き返すわけにもいかない。
『どうしよ…………あ。』
その時、わたしの頭にひとつの案が浮かんだ。
この提案に、彼が素直に首を縦に振ってくれるかはわからないが。
『スニョンくん、雨止むまでうちで休んでいかない…？』
「あー、うん……………え、はあ！？」
案の定、スニョンくんは驚いたようにこちらを見る。目をまんまるにして。
ここの道、目の先にある道を左に曲がればわたしの住むアパートへの近道なのだ。
止むまでうちにいれば、濡れる心配はない。いつまでも止まないのなら傘を貸せばいい。
このままずぶ濡れになった彼を電車に乗せるより、ずっといいと思った。
それに、せっかく買ったプレゼントだってある。袋に入っているとはいえ、なんとなく、心配だった。
『プレゼントあるし、それ濡れちゃ困るでしょ？それに、スニョンくんが雨に濡れて風邪ひいたら大変だから。
こここら近いから、ずぶ濡れになる前に着けると思う』
「いや、悪いって…！プレゼントは服の中に抱えて走ってくしバカは風邪ひかないって言うし…」
『だめ、スニョンくんがよくてもわたしがダメなの。このままだと本当にずぶ濡れになっちゃうから、早く行こ。』
そう言って、スニョンくんの返事を待たずに彼の腕を引いて早歩きでアパートへ迎う。
すると、彼は ちょっと待って！と無理やり足を止めた。その衝撃で、重心が後ろに持っていかれてしまった。
『スニョンくん、そんなにうちに来るの、』
うちに来るの嫌なの？ って、言おうとしたその時。
『………へ、』
何か、暖かいものに包まれた。
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名無し54892号(プロフ) - とっても面白くてとってもキュンキュンさせて頂きました...！登場人物みんなかっこよくて優しくて最高です♡更新楽しみに待っています(〃▽〃) (2022年3月6日 11時) (
レス) @page10 id: 1445cdbb12 (このIDを非表示/違反報告)
ぷ〜ちゃん(プロフ) - コメント失礼します！この作品が本当に大好きで、何回読み返してもキュンキュンしまくりです♡笑お忙しいと思いますが、是非更新待ってます！(=^^=) (2022年2月21日 15時) (レス) @page10 id: ff70bed69f (このIDを非表示/違反報告)
おらふ(プロフ) - こんばんは。夜分遅くにコメント失礼致します。他ペンですが主様のこの作品凄くドキドキさせて頂いてます。忙しいとは思いますが主様のペースで更新頑張ってください＾＾応援しています、ファイティン！ (2020年11月29日 23時) (レス) id: 9391c004b8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨカ(プロフ) - にょんずさん» お返事遅くなり申し訳ございません！コメントありがとうございます……！最近寒くなってきているので、にょんずさんもお身体にはお気をつけてください！少しでも楽しんでいただけるように、執筆していきたいと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年11月25日 17時) (レス) id: 98bae9aaa0 (このIDを非表示/違反報告)
にょんず - こんばんわ*'このお話大好きです!!いつ更新させれてるかな~?と,とことこ覗いてます!!ずっとおっぱが好きだった夢主ちゃんのこれからの展開が気になります...*''*応援しています!お身体には気をつけてください...><,, (2020年11月22日 22時) (レス) id: f21618fe90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨカ | 作成日時：2020年11月10日 16時
