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校内の敷地を出て、電車に乗り目的地へ向かう。





電車を降りて駅の改札を出ると、平日の昼間だからか いつもより人はいない。いても、スーツ姿のサラリーマンやお年寄りの方ばかり。




『この時間、学生少ないね』


「だな〜」



何気ない会話をしながら、ここからは歩いていく。







『実はわたしの家この辺なんだ』


「え、そうなの?…ああ、一人暮らししてるって言ってたな」


『うん。今から行くショッピングモールも、今住んでるとこと近いの。』








私達の間には、初めて話した時にあった緊張感とか距離感とかは無くなっていた。





ウォヌとジュンと押しかけようかな〜、と呑気に冗談を言うスニョンくんに、『何言ってんの』って肩を軽く叩く。









「はは、嘘だって……ちょ、危なっ、」


『わっ』





交差点の横断歩道、一歩踏み出した時に

突然、身体が傾く。






その理由が、スニョンくんに腕を引かれたからだと理解できたのは、コンマ数秒後。







そして、それとほぼ同時に 目の前から向かってきた自転車が衝突スレスレを勢いよく通り過ぎていった。









『び、びっくりした……』



一瞬の出来事で、心臓が どくん、どくん と波打つ。







「Aちゃん大丈夫…!?」




頭上から、スニョンくんの声が聞こえる。



そして 自分の今の状況を

やっと、把握した。







『あ……うん。大丈、夫』






先程引かれた腕はスニョンくんに掴まれたまま、その勢いで彼の胸にすっぽりと収まっているわたしの身体。



密着する彼の胸板は、思っていたよりしっかりとしていて。あ、男の人だなって当たり前のことを実感する。









「あっ、ごめん…!俺咄嗟に…!」



わたしを掴んだ腕を離して、顔を赤くするスニョンくん。




『う、ううん!大丈夫だよ…!スニョンくんのおかげで自転車とぶつからなかったんだし!むしろありがとう…!』







そう言うと、「怪我なくてよかった…」と安心した表情をした彼に、もう一度ありがとうと伝えた。









「Aちゃん、これからは俺と歩く時は車道側は歩かないようにして」



『え、大丈夫だよ。気をつけるし…』



「だめ。こういう時くらい男にかっこつけさせてよ」






わかった?と顔を覗き込むスニョンくんに、わたしは黙ったまま頷く。









どうしよう、さっきまで自転車のせいでうるさかった心臓が、






今は、スニョンくんのせいで うるさい。

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ヨカ(プロフ) - naginaoさん» ありがとうございます!!わたし自身こういうスニョンくんが好きで早く付き合いたいな(早く付き合いたいな)と思いながら書いております…これからも楽しんでいただけるよう、頑張っていきます! (2020年11月6日 21時) (レス) id: 98bae9aaa0 (このIDを非表示/違反報告)
naginao(プロフ) - スニョンくんがどタイプすぎて凄くきゅんきゅんします。更新、作者様のペースで頑張ってください!応援してます! (2020年11月6日 19時) (レス) id: 75fb9f73cf (このIDを非表示/違反報告)
ヨカ(プロフ) - あのさん» ありがとうございます…!今後もかっこよくて少し不慣れなスニョンくんをお届けできたらなと思っておりますので、何卒よろしくお願いします(*´`) (2020年11月3日 11時) (レス) id: 98bae9aaa0 (このIDを非表示/違反報告)
あの(プロフ) - すにょんくんがかっこよくてすんごいときめいてます、、、更新ありがとうございます! (2020年11月3日 8時) (レス) id: b801a6e004 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨカ | 作成日時:2020年10月27日 21時

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