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約束の6月15日。




今日はスニョンくんとお買い物に行く日だから、荷物は最小限にした。


教科書と財布、その他必要な物がギリギリ入るようなバッグ。……ちょっとだけ不便だけど、せっかく出かけるならなるべく休日の時と同じような身軽さで行きたくて。



その方が、楽しいと思ったから。





いつも下ろしている髪も高めに束ねて、少しだけ巻いている。



お気に入りの服と、前に新しく買った少し厚底の可愛らしい靴を履いてきた。









午前の講義が終わり、荷物をまとめる。



スニョンくんが講義室まで迎えに来てくれるらしいから、わたしは大人しく席に座ったままでいた。






そして、いつものようにイヤホンを取り出す。



けれど、耳に差し込みかけたその手はぴたっと止まった。





自分の、意思で。




そして イヤホンをくるくると束ねて再びバッグにしまう。









『……スニョンくん、すぐ来るし。』





バッグの中を覗くと、しまったイヤホンの白が その暗い中で妙に目立っていた。









ひさしぶりに誰かと出かけるからだろうか、ソワソワとしている自分を少し落ち着かせる。








……すごく、楽しみ。



スニョンくんと約束したあの日から、何を着ようかな、どんな物を買ったら彼の親戚の子は喜んでくれるかなってずっと考えていた。






今思えば、スニョンくんに関係することばかり考えていたかもしれない。









「Aちゃん!おまたせ…!」



後ろからかけられた声に、思わず背中の筋が張る。




それは、きっと嬉しいからで。




振り向くと、声の主は少しだけ息を切らしていた。







『あ、スニョンくん!全然大丈夫だよ』





そう言って笑ってみせると、彼はそっかって安堵の表情を見せた。






きっと、待たせちゃ悪いと思って急いで来てくれたんだろうな。


本当に、優しい人だ。







「Aちゃん、今日イヤホンしてないんだね」





ふと、不思議そうな顔をしたスニョンくん。






『うん。スニョンくん、きっとすぐ来てくれるかなって思ったから。そしたらホントに来てくれた』



「へへ、俺早かった?」


『早かったけど … 廊下は走っちゃダメだよ?』




「えっ、なんでわかったの?」




少しだけだし…としょぼくれるスニョンくん。







そんな彼が可愛くって。なんとなく、今日がいい日になる気がした。

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ヨカ(プロフ) - naginaoさん» ありがとうございます!!わたし自身こういうスニョンくんが好きで早く付き合いたいな(早く付き合いたいな)と思いながら書いております…これからも楽しんでいただけるよう、頑張っていきます! (2020年11月6日 21時) (レス) id: 98bae9aaa0 (このIDを非表示/違反報告)
naginao(プロフ) - スニョンくんがどタイプすぎて凄くきゅんきゅんします。更新、作者様のペースで頑張ってください!応援してます! (2020年11月6日 19時) (レス) id: 75fb9f73cf (このIDを非表示/違反報告)
ヨカ(プロフ) - あのさん» ありがとうございます…!今後もかっこよくて少し不慣れなスニョンくんをお届けできたらなと思っておりますので、何卒よろしくお願いします(*´`) (2020年11月3日 11時) (レス) id: 98bae9aaa0 (このIDを非表示/違反報告)
あの(プロフ) - すにょんくんがかっこよくてすんごいときめいてます、、、更新ありがとうございます! (2020年11月3日 8時) (レス) id: b801a6e004 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨカ | 作成日時:2020年10月27日 21時

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