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スニョンside







提案された日にちが誕生日だから、思わず返事をするのを忘れるくらいには呆気に取られていたし、同時にほんの少しだけ舞い上がっていた。




『もし都合あわないなら他の日にする?』


「いや、合う。全然合う。てかこの日がいい。」





俺のスケジュールも心配してくれた彼女に、意地でもその日Aちゃんと出かけたくて、絶対その日がいいって伝えた。




そしたら、快く承諾してくれて。


どうしよう、めちゃくちゃ楽しみで仕方がない。いつも校内だけで関わってるAちゃんと初めて校外を歩く。しかも、二人で。







『友達と出かけるの久しぶりだから楽しみだなあ、いっそ気合い入れておしゃれでもしよっかな』








彼女のその言葉には、特別深い意味は無いことくらい知っている。けれど、俺とでかけるためにおしゃれしてきてくれるのかなって思ったら、すごく嬉しくて。






「はは、どんだけ楽しみなんだよ。」





俺がからかうように笑うと、彼女は もう、と拗ねたフリをする。

それすら、可愛いと思えてしまう自分がいて。





『スニョンくんは楽しみじゃないの?』






彼女の言葉ひとつひとつに、胸が高鳴る。




トクン、トクン って。




「………楽しみだよ。めちゃくちゃ」




楽しみに決まってる。こんなに、彼女と過ごす時間が日に日に増えていくことが楽しくて、嬉しい。




「おしゃれしてきてくれるんでしょ?」

『へ…?あ、うん。』

「ふふ、すっげー楽しみ。」






俺の本心だった。




「じゃあ、また学校で」





そう言うと、彼女は うんって、返事をする。





6月15日まで、ほんの僅かしかない登校日はもちろんAちゃんと顔を合わせるだろうし、会えば喋って、笑って、いつも通り何も変わらないのだろうけど。





確実に縮まっていく彼女との距離と、


一緒に過ごせば過ごすほど知っていく、彼女のこと。






それに比例するように、Aちゃんをもっと知りたい、教えてって、心のどこかで言っている気がした。







通話終了画面を、ただぼうっと見つめる。








この気持ち、もしも、勘違いじゃないのなら。








「………まじ、かぁ」





ベッドに力なく倒れ込み、枕に顔を埋める。









恐らく、俺は彼女に惹かれているらしい。

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ヨカ(プロフ) - naginaoさん» ありがとうございます!!わたし自身こういうスニョンくんが好きで早く付き合いたいな(早く付き合いたいな)と思いながら書いております…これからも楽しんでいただけるよう、頑張っていきます! (2020年11月6日 21時) (レス) id: 98bae9aaa0 (このIDを非表示/違反報告)
naginao(プロフ) - スニョンくんがどタイプすぎて凄くきゅんきゅんします。更新、作者様のペースで頑張ってください!応援してます! (2020年11月6日 19時) (レス) id: 75fb9f73cf (このIDを非表示/違反報告)
ヨカ(プロフ) - あのさん» ありがとうございます…!今後もかっこよくて少し不慣れなスニョンくんをお届けできたらなと思っておりますので、何卒よろしくお願いします(*´`) (2020年11月3日 11時) (レス) id: 98bae9aaa0 (このIDを非表示/違反報告)
あの(プロフ) - すにょんくんがかっこよくてすんごいときめいてます、、、更新ありがとうございます! (2020年11月3日 8時) (レス) id: b801a6e004 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨカ | 作成日時:2020年10月27日 21時

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