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『あ、えっと……わたしも新入生』
驚いて、初めに出たのがその言葉。
新入生だからわたしもよくわからないですごめんなさい
そんな意味を込めた言葉だった。
しかし、わたしの意と反して目の前の彼はパアっと表情を明るくする。
「ほんと…！？よかったあ … 俺と同じように迷ってる新入生見つけて！あ、これ返す！」
ぐっとわたしに差し出した彼の手のひらには、わたしのイヤホン。
どうも…とそれを受け取る。
いや、この人ちょっと失礼じゃないか？
いきなり知らない女性のイヤホンを取ったんだぞ…？
『肩叩いてくれたらわかったのに』
「いや、女性に簡単に触れたら痴漢扱いされる世の中じゃん」
『なるほど…？』
いや、何納得してるんだ。なんで普通に友達みたいに話してるんだ。完全にこの人のペースに飲み込まれてる。
『す、少しだけなら道はわかるよ。わたし西校舎の講堂5に行くんだけど…あなたは？』
「俺もそこ…！よければ一緒に行ってもいい…ですか？」
先程まで超絶フレンドリーだった彼は一転、少しだけ申し訳ないと思ったのか敬語になってしまった彼がなんとなく可愛らしく見えて、思わず ぷっ と笑ってしまう。
「？ 俺なんかおかしかった…？ 」
『ううん、なんでもない。いいよ、行こう』
そう言うと、ありがとう！とにっこり笑う彼。
心なしかその笑顔が太陽のように眩しかった。
受け取ったイヤホンを耳につける。別に着いてくるだけだし、もう話の用は済んだ。
ああ、落ち着くな…
と、思っていた矢先。
耳への小さな衝撃と、再び耳に入ってくるのは人の声。
「そんなの付けてたら、俺の声聞こえないでしょ！せっかく一緒に行くんだから。」
はい、これはしまって！と彼はわたしの上着のポケットにイヤホンを勝手につっこむ。
なんなんだこの人、と思った。
知り合って数分なのに 随分と馴れ馴れしいな、と。
けれど、なぜか嫌な気もしなかった。
わたしがイヤホンを付けずに家の外を歩くのは、いつぶりだろう。
本当に、思い出せないくらい久しかった。
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ヨカ(プロフ) - naginaoさん» ありがとうございます！！わたし自身こういうスニョンくんが好きで早く付き合いたいな(早く付き合いたいな)と思いながら書いております…これからも楽しんでいただけるよう、頑張っていきます！ (2020年11月6日 21時) (
レス) id: 98bae9aaa0 (このIDを非表示/違反報告)
naginao(プロフ) - スニョンくんがどタイプすぎて凄くきゅんきゅんします。更新、作者様のペースで頑張ってください!応援してます! (2020年11月6日 19時) (レス) id: 75fb9f73cf (このIDを非表示/違反報告)
ヨカ(プロフ) - あのさん» ありがとうございます…！今後もかっこよくて少し不慣れなスニョンくんをお届けできたらなと思っておりますので、何卒よろしくお願いします(*´`) (2020年11月3日 11時) (レス) id: 98bae9aaa0 (このIDを非表示/違反報告)
あの(プロフ) - すにょんくんがかっこよくてすんごいときめいてます、、、更新ありがとうございます！ (2020年11月3日 8時) (レス) id: b801a6e004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨカ | 作成日時：2020年10月27日 21時
