【HxH】愛する者に終止符を【シャル】 (ページ3)

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「Aと交流を深めて、それから誘拐するって事？なんか回りくどいね、その仕事。最初からAのこと、奪っちゃえば良いのに」
はい、と手を挙げながらメガネを掛けている女、シズクが言った。
「や、ちゃんと一ヶ月潜る理由はあるよ。そのパールが特殊なものだって言われるのには他にも理由があって…そのパールには何らかの念が掛けられている。パールから光が失われないようにする念が幾つかね」

まず一つ。さっき話した「Aからパールを引き離すと光を失いただの石ころになってしまう」と言うこと。
二つ、「Aが信頼した人の数が増えれば増えるほどにそのパールは輝きを増す」と言うこと。

美しいもの好きの団長の事だから、団長じゃなくても誰だってただの石ころを愛でる趣味など無いはずだ。それほどまでに美しいものならば、輝きを失わせるのは勿体ないだろう。それに折角触れるのであれば、美しければ美しいほど良い。

「だから一ヶ月、オレ達の事をA・リーベに信頼させた所で屋敷から連れ去り仲間に引き入れる」
「仲間に引き入れる？蜘蛛に入れるってことかい？」
「いや、あくまでも宝として招き入れるってこと。オレが調べた情報によればパール自体に念は掛かってるけど、A・リーベ本人は精孔すら開いていないただの一般人だった。それで、今回任務に参加してもらうメンバーなんだけど………」

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