010. 風邪ひき彼氏くん - 1 ページ10
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( じぇしー くん )
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日曜日の朝 、 るんるん気分で
支度を進める 私 。
何てったって 今日は大好きな彼氏との
デートの日 ！
花柄の おニューのワンピを着て
鏡の前で 浮かれ気分 。
すると 、 ピピピピピ 。
うるさいくらいに 携帯が鳴る 。
画面には〝 ジェシー 〟の文字 。
「 もしもし ？ 」
浮かれたテンションのまま 電話に出ると 、
げほんげほん 、 という 咳払いにつづいて
大好きな ジェシーの声が聞こえる 。
「 いま デートの準備してくれてるよね ...
こんな電話しちゃって 申し訳無いんだけど 」
「 何 ？ 」
「 今日 ... デート行けない 」
その言葉に 、 一瞬頭の中が〝 ？ 〟で
いっぱいになる 。
「 熱出ちゃって ... ホント ごめん 。 」
電話から聞こえてくる ジェシーの声は 、
心なしか いつもより声が低くて
寝起きのような かすれた声で 。
度々聞こえてくる 咳払いが辛そうで 、
居ても立ってもいられなくなった 。
「 わたし ... ジェシーの家 行く 」
「 気持ちは嬉しいけど ...
風邪うつしちゃうよ 」
こんなときまで 気を遣ってくれる
ジェシーは 、 本当に優しいと思う 。
「 その時はその時だよ 、 自己責任！
心配だもん 、 せめて傍にいさせて？ 」
「 ありがとう ... じゃあ
お言葉に甘えさせてもらうよ 」
私は急いで荷物をまとめ 、
家を飛び出した 。
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続く (更新停止中)
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作者名：ももち | 作成日時：2015年8月29日 18時
