004. トモダチ以上コイビト未満 - 4 ページ4
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「 …え……？ 」
私には、言ってる意味がよくわからなかった。
〝 この関係をやめる 〟…？
それってもう会えないってこと？
会いたくないってこと？
私に飽きたってこと？
じゃあ何で鍵を渡したの？
遊びだとは分かっていても、
やっぱりそう言われてしまうとキツい。
色々な憶測が頭の中で飛び交って、
頭が真っ白になっていくのがわかった。
「 …なんで今になって言うのよ、 」
少しやけくそになって、私はうつむき加減で
そう龍也にぶつけた。
すると龍也はそんな私の顎を指先でつかみ、
自分の方へ向けるようにして持ち上げた。
「 …いいから最後まで聞けって 」
いつも柔らかい優しい声の龍也が、
いきなり大人びた低い声でそう発した。
私は益々分からなくなって、
瞳からは涙が溢れて頬を伝う。
「 …聞きたくない 」
「 なんで 」
「 理由なんて聞きたくない 」
「 どうして 」
その言い合いがしばらく続いて、
いい加減疲れたのか、龍也はため息を
ひとつついてこう言った。
「 いい？一回しか言わないからよく聞いて 」
彼の目は、真剣そのものだった。
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作者名：ももち | 作成日時：2015年8月29日 18時
