ー ページ9
「消せるって言うか…魔法で思いどうりにするとかあるけど」
「けど?」
ユースケは顔を曇らせて私を見る。
「魔法で消してもつまんないでしょ?」
「はぁ?」
「自分の手で消してやった方が余っ程良いと思うんだけどな〜」
「自分の手でって……」
「そう。殺 すってこと。」
そのあと直ぐに「ははは、冗談だよ」と言ったけれど、私は見逃さなかった。ほんの一瞬だけユースケの目に光がなくなったこと。
「僕のおすすめは〜これ!」
「なにこれ……死神??」
ユースケがニコニコしながら持ってきたのはボトルっぽい瓶に色とりどりの液体がたっぷり入ったもの。その瓶には乱雑な字で"シニガミヤク 生1/4"と書かれていた。
「そう。この水をね、一日日光に浴びせて置くの。そしたらここの中から死神が出てくる。」
「死神が!?!?」
「うん。僕みたいなやつが出てくるの」
「えぇ……」
「ねぇ!そんな嫌な顔しないでよ〜、相談にも乗ってくれるしちょっとなら魔法も使えるよ!?」
焦ったような顔で説明するユースケが可愛く思えて"シニガミヤク"買おうかなぁなんて思った。
57人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうか(プロフ) - とても面白かったです🌟それと、ルームシェアのしょうせつを読みたいんですが、パスワードとはなんですか…? (2021年12月31日 1時) (レス) id: 9fd1320a86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぎょ | 作成日時:2019年10月27日 22時