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「昨日、東京都の○○高校で何者かに刃物で刺され、死亡しました。また____…」
朝から不吉なニュースが流れる。
私は特に何も考えることなくそほ画面をただぼーっと見つめていた。
ここまで何も考えられなくなったのが自分でも怖かった。最初の内は家にいるだけで誰かが見ている気がして、見つかる気がして気が気じゃなかった。
「○○高校付近では不審者が出ているという情報も出ているので……」
不審者ねぇ……。
突然昨日の記憶が鮮明に蘇る。
___………グサッと刺さる鈍い音、黒かったアスファルトを一瞬にして染めるドス黒い血。
川志馬愛子はこの世から居なくなった。
私が殺したんだ。
ただ気に食わなかった。それだけの理由で。
それがどれだけ恐ろしく、醜くて残酷なことなのかは私は知らない。いや、知らないんじゃなくて知らないフリをしているだけ。本当は分かっている。
私の罪は取り返しのつかない事だってこと。
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ゆうか(プロフ) - とても面白かったです🌟それと、ルームシェアのしょうせつを読みたいんですが、パスワードとはなんですか…? (2021年12月31日 1時) (レス) id: 9fd1320a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぎょ | 作成日時:2019年10月27日 22時