いとこの渡辺くんに婚約申し込まれまして。[青]

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無言で椅子に座ってスマホを触る翔太。




なんなん、感じ悪。



やっぱ翔太ってよう分からんし、取っ掛りにくい。




渡「 … ゆめ、 」

『？』


渡「夢、叶えたんだ。」

『 … あ、うん、やっと、時間かかったけど。』




翔太が私の夢覚えてくれてたことにびっくりした。



他人に興味無さそうやん、翔太って。




渡「 髪、Aに任せる。 」

『ん、おっけ。』




久しぶりに呼ばれた名前。



なんやろ、翔太の声って安心する。



心地いい。



『こんなもんでいい？』

渡「ん、いい感じ。今日、ライブ見て欲しい、Aにも、」

『仕事あるから、見れるかはわからんけど、』





やけに翔太が真剣に言うから、なんかあるんかなって。




『見に行く。』

渡「ん、待ってる。じゃ、次のやつ呼んでくるわ」




翔太って感じ悪い時もあるし、取っ掛りにくいし、よう分からんけど、



やっぱ翔太とおる時間、嫌いじゃないかもしれん。


無言の時間さえも心地いい。



なんなんやろ。

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