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whereabouts .a ページ8






「……」

テニス部R陣一同は、部室で考え込んでいた。
赤也と吉良の試合があって3日後。
吉良は部活に顔を見せなくなっていた。

「……いくら吉良でもそんなに薄情者じゃないからな。部活に顔くらい出すだろうと思っていたが……」

柳はそう言って、また黙り込んだ。

「……吉良の居場所など知らんが、授業もいつにも増して顔を見せんし、だからといって屋上に行ったら普通に におー って声かけるんじゃよ」

その時、赤也が口を開いた。

「……俺のせいだ……ッ」
「赤也。お前のせいではない。」
「だって!!」
「赤也。
自分を責めるんじゃない。」
「…………すんません……」

「……俺……あそこかな、と思うんです」
「どこじゃ」
「……多分、吉良先輩は……」








「うげ、やっぱ嫌いだわ〜」

吉良が来ていた場所。そこは病院である。
結構でかいし、なにより吉良が普段なら絶対に来ない場所。

「えっーと、さーせん」
「はい?」
「幸村精市の病室ってどこですか」
「あ〜それなら……」

覚えてんのか。さすがアイツと言える。
ここに来た目的。それは幸村に会うためだ。

「……ココか」

コンコンコン

「はい」
「……邪魔するわ」
「……え、吉良!?」
「俺以外誰に見えんの」
「うるさいなあ、部活は? サボってんの?」
「うん」
「……よく来れたね。んで?本当は?」
「ふ、よくわかったね。
赤也に左膝えぐられたからテニス出来ねぇのよ」

そう言うと、すこし目を丸くして、困ったように笑う。

「大変だなあ」
「だろ?アイツ、容赦ねぇから」

まあ、手加減されても困るけど。

「今頃みんなテニスしてんのかな」
「……ふふっ、お前のせいで出来ないみたいだけど?」
「………………ハ?」

幸村が見せたのは、スマホの画面。


仁王幸村!
どうしたの?部活は?
仁王今部室にみんなおるんじゃ。それより、病室にAはきとらんか?
え?何どうしたの?
仁王詳しいことは後で。来とるか?
来てない……あ、今来た



「……はっ、俺が心配だから部室に集まって時間潰してんの?馬鹿じゃねぇの。」
「……吉良、その言い方は良くないでしょ。」
「…………言ってよ。みんなに。
俺元気だし、お前らが心配するほど弱くねぇからって」

「……ふふ、さすがだね。」




仁王そんな事は分かっとる。心配などしとらん。



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(プロフ) - 第一部隊さん» その一言が何よりの励みです、ありがとうございます!更新頑張ります!!笑 (2019年5月19日 22時) (レス) id: a218fd298e (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - わぁ!!好き!更新待ってます!!! (2019年5月19日 22時) (レス) id: 8a79432f79 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年5月17日 22時

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