。 ページ12
.
「 どうしたの？ 」
『 そろそろ寂しいかなって思って掛けてあげた 』
「 それは玲於じゃないの？ (笑) 」
.
… まあ、その通りなんだけど
.
「 お仕事お疲れさま 」
『 うん 』
「 お酒飲んだの？ 」
『 飲んでない 』
「 そっか 」
『 Aは？ 』
「 飲んでない 」
『 ふーん 』
.
こんな会話でさえ、愛おしいと思う
.
「 ... いつ帰ってくる？ 」
『 明日夕方には帰る 』
「 ほんと？ 」
『 ほんと 』
.
やった と小さく呟いたAは
さっきまでとは違ういつもの明るい声で
.
「 あたし、明日バイトない！ 」
『 じゃあ、いっぱいイチャイチャできるね 』
「 ... しないよ、」
『 何考えてんの、』
「 え？ いや ... 」
『 変態 』
「 んなっ、玲於に言われたくないっ 」
.
暫く話してるともう、日付けが変わる時間
.
『 ... じゃあ、そろそろ寝るよ 』
「 ... うん、」
.
とは言ったものの、電話は繋がったまま
.
「 ... 切らないの？ 」
『 Aから切って 』
「 ... え？ 」
『 切れた後の音聞いたら、A泣くでしょ 』
.
そんな寂しそうな声聞いたら
俺から電話なんか切れない
.
「 ... じゃあ、切るよ 」
『 うん 』
.
明日もお仕事頑張ってね 、
そう言われて電話を切られる寸前
.
「 ... 玲於だいすき 」
.
『 ... 反則な、まじで 』
.
明日帰ったら仕返ししてやろう
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2943人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コビト
| 作成日時：2016年4月2日 1時
