僕 と 君 の ラ ク ガ キ [赤]

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「大毅、早くせんともう私行くで？」
重岡「え、待って！ちょ、もうすぐしたら行くから！」

あれから幾月が経ち、もう卒業。最初はみんなにめっちゃ言われた「大毅には相応しくないね」って。でも大毅が全部守ってくれた。時々、神山くんにも藤井くんにも助けてもらったけどね。のんちゃんには、時々どころやなくて助けられっぱなしやった。
大毅呼びも最初は抵抗あったけどもう慣れた。カップルらしいこともたくさん大毅とした。何もかもが初めてな私にとっては全てがキラキラしてみえた。
大毅のおかげで、友達もできた。もうあの頃の自分とは違う。
全部全部大毅のおかげ。

そして式が終わりみんなとの別れも惜しみ終わると、私たち二人はあの教室に行った。

「大毅、」
重岡「んー？」

机に腰をかけながら返事をする。口元緩んでる。その顔好き。

「…その、ありがと、ね」
重岡「なんや、改まって(笑)」
「こん時、答えてへんかったら多分大毅とは出会えてへんかった」
重岡「俺も、この机にラクガキしてへんかったら、Aとは出会えてへんかった。こうやって、話すこともしてへんかったやろな？(笑)」

なんか机を愛おしそうに見つめる大毅のことが急に愛おしくなって、なんか溢れ出してきた。転がっていたペンを持つと手が勝手に動いた。

重岡「ほんっまにお前ってば、」









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