君がくれたもの 2

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それから2時間前にもう着いていたのにえいちゃんが食べ終わらずに集合時間に遅刻。

こっぴどく叱られてリハをして気付いたらもう夜だった。

『あ''〜づかれた』

ツ「顔死んでるよ」

「みっくんんん」

頭を撫でてくれるみっくん。

ツ「ホテル行こっか」

『うん』

メンバーはもうホテルに帰っている。

演出について少し話していた私をみっくんは待っててくれたのかな。


？「お疲れ様〜2人とも」

ツ「あ、カンタくんもお疲れ様ですっ」

『お疲れ様ですカンくん』

水溜りボンドの編集おばけ、カンタ君がドアからひょこっと覗いていた。

カ「カンくんってなんだよ笑」

『なんとなくですよ笑』


色んなクリエーターさんとスタッフさんに挨拶しながら帰路につく。

ツ「あのさ」

『ん〜？』

なんとなく緊張感が生まれる。

この前もこんなことあったっけ？

ツ「日曜日の花火大会一緒に行かない？」

『メンバーで？』

ツ「…2人で」

『え…？』

ツ「あっ、いや、嫌ならいいんだ、ごめんねいきなり」

『いやそうじゃなくて』

みっくんに…誘われ…た？

勿論行きたい。

だけど引越し前夜で母が家に来る日でもある。

行く前に会える日、最後の日。

最後に会えるチャンス。

『…行きたい』

ツ「え？」


お母さん、１つだけわがまま言ってもいいですか。


『みっくんと、行きたい』

ツ「よかったぁ、、」

隣で耳まで赤く染まってるみっくんを見て微笑んだ。

ーーーーこれが最後。

この日でこの気持ちを終わらせるんだ。

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