検索窓
今日:34 hit、昨日:6 hit、合計:169,930 hit

42話 ページ43

『最後にデコレーションをしよう。』


スポンジに生クリームを塗り苺を挟むを2、3回繰り返す。
デコレーションは性格が出る。
苺の置き場所とか、1個丸々置くかスライムして置くかとか。
だが、誰も言い合いをせず苺を置いていく。
まぁ、こいつらの性格上なんでもいいんだろう。


「できた〜!!」


完成したショートケーキは少し歪だが美味しそうだ。
皆で作ったから余計にそう思うのかもしれない。


『じゃあ、切ろうか。』


キッチンから包丁を持ってきて8当分に切った。
それぞれをお皿に移し、いざ実食。


「いただきます!」


ケーキをフォークで1口サイズにカットして口に含んだ。
甘いクリームと甘酸っぱい苺の酸味が口いっぱいに広がった。


『うまい。初めて作ったにしては上出来だ。』


皆の反応はどうだろうかと顔を向けた。
研磨、京治、英はモグモグと美味しそうに食べているに対し、蛍は3人よりも幸せそうに食べている。


『美味しいか?』


研磨「美味しい。」

英「甘くて美味しい!」

京治「皆で作ったから余計美味しく感じるね。」

蛍「今まで食べた食べ物の中で1番美味しい!!僕、ショートケーキ凄く好き!」


明らかに蛍だけで反応が違う。
頬を緩め、目をキラキラとさせている。


皆でケーキ作りをすることが出来たし、蛍の好きな物を知ることが出来たし今日は良い日だ。
そう思いながら、残りのケーキを口に含んだ。


蛍「ねぇ、もうひとつ食べてもいい?」

『ふ、いいぞ。』

蛍「やった!」


"お皿に入れて"と俺の方に皿を近づけてきた。
相変わらず幸せそうな顔をしている。
無言のままモグモグと食べ進め最後の一口になった。


蛍「あ、終わっちゃう。」

『また、作ればいい。』

蛍「うん!」


初めてのお菓子作りはショートケーキ。
皆が終始笑顔での作業。
またひとつ島崎家に幸せの花が咲いた。




『柊、これ皆から。』

柊「ショートケーキ?私にですか?」

『ああ、"いつもありがとう"って。』

柊「ふふ、ではありがたくちょうだいしますね。」


4人が寝た後、2切れ残っていたショートケーキを柊と一緒に食べた。
相変わらず幸せを感る味だった。

43話 研磨Ver. (甘える)→←41話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (207 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
380人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 男主 , 獣人
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

クロイルカ - もう一回見たけどやっぱいい‼︎ (2023年3月9日 20時) (レス) @page47 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
クロイルカ - あああああああああああああああああああああああああああああああああああ尊い、、、t (2022年9月29日 19時) (レス) @page47 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - あああさん» コメント並びにリクエストありがとうございます!謎にコメントを返せない現象に陥っていて全然返せませんでした(泣)プールいいですね!今夏ですし書かせていただきます! (2020年8月9日 21時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
あああ - 初コメ失礼です.初コメですけど、リクしますね凄く馴れ馴れしいんですけどね(  夢主と全員(?)でプールに行くっていう話をつくって欲しいです。すみません、、話し自体はお任せします! (2020年3月12日 1時) (レス) id: 4ebfacfaad (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - とってもかわいかったです!ありがとうございます!! (2020年3月9日 0時) (レス) id: 6e085bbcde (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:星桜 | 作成日時:2020年1月31日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。