22話 ページ23
『英、英。朝だぞ。起きろ。』
英「………。」
全く持って無反応。
そろそろ悲しくなってきた。
『英。お腹すいただろ？』
英「…別に、要らない。」
反応してくれたかと思えば、要らないの一点張り。
どうしたもんかと頭を抱えた。
英「なんで俺に構うの。」
『え？』
英が俺に問いかけた。
耳を澄ましていないと聞こえない程小さな声だった。
英「寝る場所を用意してくれたり、手当してくれたり、お風呂に入れてくれたり、なんで俺に構うの。
どうせ、飽きて俺たちを捨てるくせに。」
所々つまり、最後らへんは鼻声になっていた。
そうか。
英は不安だったのか。
信用しても飽きて捨てられると言う恐怖から抜け出せない。
だが、英は心のどこかでは俺のことを信用しようとしてくれている。
それが英なのかと俺は思った。
それと同時に研磨の言っていた無表情とはちょっと違うと感じた。
きっと誰もいないところで泣いていたりしたのだろう。
誰にも心配かけないように自分の気持ちを押し殺し、今の感情のないように"見える"英が誕生した。
『英、俺はお前たちを捨てたりしない。』
英「そんなの信じれるわけない。」
『英、俺の方を向き俺の目を見ろ。』
俺は英の体を半ば無理矢理此方に向け英と目を合わせた。
英の顔は涙でぐちゃぐちゃだ。
泣き声を出さないように必死に我慢している。
英「前の人が、俺に感情の乏しい生き物は生きる価値がないって言ってた。だから、何度も死のうと思ったけど、死ぬことは許されなかった。
もう、疲れた。楽にしてよ！！！」
英は声を上げて泣いた。
俺に殺してくれと頼んだ。
俺は英がずっとこんな思いをしていたなんて知らなかったから自分の無能さに腹が立った。
『俺は英に生きててほしい。だから無理だ。』
英「俺が生きてていい事なんかない！！俺が生きててどうなるの！！」
『それは分からない。だが、俺は英がいると幸せだと感じる。俺は英たちから幸せを貰っている。
だからさ、俺と一緒に生きてくれないか？』
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クロイルカ - もう一回見たけどやっぱいい‼︎ (2023年3月9日 20時) (
レス) @page47 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
クロイルカ - あああああああああああああああああああああああああああああああああああ尊い、、、t (2022年9月29日 19時) (レス) @page47 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - あああさん» コメント並びにリクエストありがとうございます！謎にコメントを返せない現象に陥っていて全然返せませんでした(泣)プールいいですね！今夏ですし書かせていただきます！ (2020年8月9日 21時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
あああ - 初コメ失礼です．初コメですけど、リクしますね凄く馴れ馴れしいんですけどね（ 夢主と全員（？）でプールに行くっていう話をつくって欲しいです。すみません、、話し自体はお任せします! (2020年3月12日 1時) (レス) id: 4ebfacfaad (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - とってもかわいかったです！ありがとうございます！！ (2020年3月9日 0時) (レス) id: 6e085bbcde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星桜 | 作成日時：2020年1月31日 0時
