小悪魔、ときどき小鹿 *__After Story*

ウェディングドレス ページ30

KI「結局結婚しないの？」



その話題はまたどこからかやってきた




メイク中に今まで黙ってたくせに急に喋りだしたと思ったら、


敏感なポイントをついてくるんだから




この子はまったく、、、






「えー、誰と誰が〜？」





視線が鏡越しに刺さっている



気にしないふりをしてジョンインとは目を合わせずに作業を続けた





KI「ヌナとルハンヒョン」



「どうだろうね〜」





何だ。



何だその目は、キム・ジョンイン。




鏡に視線を移すとものすごく何か言いたげな顔をしている






KI「・・・」





「、、、何よ」





KI「別に」





そっちから話ふったくせに！



たまに何考えてるか分かんないからなぁ、ジョンインは







「はいっ、終わり」




KI「ありがと」





「収録頑張れー」






ジョンインの肩を軽くポンポンっとしてから次の子を呼ぼうとした時






KI「あのさ」





「んー？」








ジョンインに顔は向けずに耳だけで応答する




次はベクちゃんだから、アイラインどうしよっかなぁ、、、






KI「ルハンヒョンがさ」




「うん？」






最近アイラインあの子引いてたっけ？



軽め？







KI「Aヌナのウェディングドレス姿が見たいって言ってたよ」



「・・・ん？」





さっきまで私の頭の中はアイライン事情でいっぱいだったのに






え？は？え？






驚きのあまり無言でジョンインに顔を向ける



瞬間、ちょっとビクッとされたのできっと私の顔面は崩壊してるはず





ジョンイン許すまじ






KI「ヒョンがこの前言ってたから結婚やっぱりするのかなって思ったんだけど


違うなら、別にいいんだ」





「、、、し、知らない！


ベク！！ベクちゃん！！！ベク！！」







何だか色々パニックだ



照れ隠しか何なのかすら分からない私は勢いのままベクちゃんを呼びつけた








去り際にジョンインが笑っていた



キム・ジョンインめ！爆弾を落としていくな！

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