小悪魔、ときどき小鹿 *__After Story*

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バンッッ



なりふり構わず廊下を走り抜けて楽屋に戻る


勢いよくドアを開けたことで中にいた皆は何事かと私に視線を向けた



口をあんぐり開けたチャニョルの横を通り過ぎ、

差し入れのお菓子を口に入れようとしたままの状態で固まるセフンの横も通り過ぎ、



未だこっちを見ずに座って携帯を弄っているルハンオッパに後ろから躊躇なく抱き付いた




LH「っ！？」


驚くルハンオッパ


私はより一層腕の力を強めた




LH「痛い痛い痛いっ！え！何！？」





クルッと顔だけこっちに向けて私を見たルハンオッパは


私だと分かるとさらに驚いた顔をした



「...ごめんなさい」



LH「それは何に対しての謝罪？」



「全部。今までのこと全部。

ごめんなさい、、私が勝手に勘違いして怒ってただけ」



LH「誤解は解けたんだ？」



「シウミンオッパから聞いたの、、私前に2人が会話してたの聞こえちゃって、、」





そう言って今までのことを全部ルハンオッパに話した





LH「バカ」



「うん」



LH「アホ」



「はい」



LH「早とちり」



「ごめんなさい」



LH「...俺もごめん」



「ルハンオッパは悪くないっ！」



LH「ううん、、ちゃんとAの話聞いてあげれなかったから」



「違う、、私が全部悪いの、、！酷いこと言って傷つけたよね...」




必死に私が話し続ける中でルハンオッパは私の腕をほどいてからこっちを向いた


体制を整えて今度は向かい合って私の両手を包み込んでから





LH「Aだけ悪いなんて俺は思ってないよ。それに自分だけ悪いだなんて思って欲しくない。



一緒に共有しよう？

辛いことも楽しいことも悲しいことも嬉しいことも、、全部さ、、半分こしよっか」




「半分、、、」



LH「うん。いつかまたこうやってすれ違っても、、お互いがまずは話し合って向き合おうよ。



たくさん喧嘩しよう？


喧嘩したらこうやってまた仲直りすればいいんだから」





そう言ってルハンオッパはとても優しい顔をして微笑んだ



それだけで今までのこと全部忘れてしまうくらいどうでもよくなって


心の底から好きが溢れた





LH「泣かないでよ、、本当泣き虫なんだから」





いつの間に泣いてしまったのか


呆れた顔しながらもそっと私の涙を指で拭ってくれる





「好き。ルハンオッパが好き」



LH「知ってる」







私の顔にも笑顔が戻っていた

幸せってこと→←誤解

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