小悪魔、ときどき小鹿 *__After Story*

向き合う勇気 ページ23

考えなしに家を飛び出したものの

いつの間に流れていたのか涙で顔はめちゃくちゃだし、何の準備もせずに来てしまった



「...会社に寄ってみよう」


いつもは家である程度身支度をして直接現地の仕事場へ向かってEXOと合流するのだが、

今日ばかりは会社で身支度をするしかなさそうだ、、



ソヨンオンニいると良いんだけど





・






会社に着いた瞬間運が良いのか悪いのかばったりソヨンオンニに出くわした


SY「あら珍しいじゃない、仕事の時Aがこっちに寄るの。いつも現地のくせに」



ソヨンオンニは目を丸くしてまじまじと私の顔を見た

と思えば眉間にしわを寄せながら



SY「で、、、あんた一体何でそんな恰好なの？」




ごもっともな質問だ


なんたってほぼ部屋着同然の格好なのだから





まだ朝方だったために人目を避けてここまで来れたのは不幸中の幸いか






・






SY「バカね」





今までのルハンオッパとの経緯を包み隠さずオンニに話し終えた瞬間の一言がこれ


SY「Aだけじゃなくて。ルハンもね」




そう言うとオンニは一つ溜息をこぼしたかと思えば真剣な顔になって話し始めた




SY「まずお互いが本音で向き合わないと上手く行くわけないでしょ？」



「・・・」



SY「それに第一、あんたちゃんとルハンにあの言葉の意味聞いてないじゃない。


ルハンは何であんたが怒ってるのかも一切分かってないのよ？

それなのに可哀想に、、


理不尽にも彼女に怒られ泣かれ、挙句の果てには喧嘩になって家を出ていかれて」




図星過ぎて返す言葉もない、、、





「、、勇気がないんです。


真相を聞いたとしてもし本当にルハンオッパが私とはこのままの関係でいたいとか、


もう私のこと好きじゃなくなったとか、、どうやってもマイナス思考になって、、」




SY「ルハンは本当にあなたのこと好きじゃないって思ってるの？


思ってるならどうしてそう思うの？理由は？根拠は？」




「っ、、！」




SY「私はそうは思わない。


あんた達今までどんな困難乗り越えてきたのよ。


Aのこと好きじゃなかったら２年間も遠距離恋愛なんてしてるはずないと思うけど。



あなたのその考えはルハンにも失礼」





確かに私は全部一人で思い込んで、、、今までルハンオッパにして貰って来たこと全部覚えてる



どれだけオッパが私に愛情をくれたか、どれだけ支えてくれたことか









それなのに私はいつも＿＿＿＿＿＿＿＿＿

真実は...→←作者：お久しぶりです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す