小悪魔、ときどき小鹿 *__After Story*

血液型　LH ページ14

「ただいま」


仕事から帰宅したある日の午後

リビングに入るとAはエプロンを身に付け夕飯の準備の真っ最中だった




『あ、おかえり！』



るぅに気がつくとニコッと微笑むA





「今日友達に会ってきたんでしょ？ミナちゃんだっけ？」



話しながらソファーにドサッと座ってテレビを付ける

つけた瞬間部屋に賑やかな音が混ざった




『えっ！？

、、、あぁ、うん、楽しかったよ！』




「...？そう、なら良かった」



間が気になったけどさほど気にせずテレビに集中した







.






『ご飯出来たよー』



「わっ！今日ハンバーグじゃん！」



『久しぶりにね。笑』




るぅの大好きなAが作ったハンバーグ


一気にテンションが上がるるぅを見て『子供みたいなんだから』なんて笑いながら呟くA




一口ハンバーグをほうばると幸せな味が口いっぱいに広がった


あぁ〜幸せ！！！




『あ、あのさっ！オッパに質問なんだけど、、』



「なぁにー？」

口をモグモグさせながらじっとAを見つめる



『オッパ、、け、け、、、』



け？


毛？？




「け？」



『け、、けっ、、、あぁ、血液型なんだっけ！？』



なんだそんなこと？
ってか血液型って


でもるぅ優しいから答えちゃう


「O型だけど？」



『あ、そうなんだそっかそっか、、』




満足したのかしていないのかよく分からない反応を見せるAは目を合わせず逸らすだけ



いつもと何か違う



「何かあった、今日？」


『うううん！何にもない、何にも、、！』



明らかおかしいけどAが黙るからこれ以上は聞かないことにした






.




「...Aー？」



『、、、はい』



「何で？」



『普通だよこれ！』




寝る時間になって一緒にベットに入ったものの

隣で横になっているAはベットの端ギリギリまで体を寄せ今にも落ちそうだ



いつもはそんなことしないのに


Aの体温が近くにないとるぅ寝れない
だから呼びかけてみるも普通だと言い出すA




「ハァァ、、ったく」



『ギャッ！？』




グイッとAの体を引き寄せその体を抱き締める

『ちょっと！』なんて言いながら抵抗するAのおでこにキスをしてあげれば



『...//』

真っ赤になって照れてしまった





、、変なA。笑




暫くしてAから一定のリズムで寝息が聞こえてきた


乱れた前髪を直してまたおでこにキスを落とすといつの間にか夢の世界に行ってしまった

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